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エルデネ・プロジェクト2024

エルデネ・プロジェクト実行委員会 代表:成田 響子(国際学部 国際学科 4年)

企画概要

 エルデネとは「宝」を意味するモンゴル語です。この企画は、私たちが新たなモンゴルの価値を探し出すという取り組みです。2024年に発生した大寒波ゾドでは、約210万の家畜が犠牲になりました。家畜という財産を失った人々は、伝統的な遊牧を維持できず、首都ウランバートル郊外に定住し、ゲル生活を余儀なくされています。本企画は厳冬期の遊牧民に所得増加の機会を与え、遊牧文化を持続させる国際貢献を目的としています。

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どのようなチャレンジをしたいか
(具体的な目標と期待される成果)

 マイナス40度を超える大寒波ゾドによって家畜を失った遊牧民は、伝統的な生活を維持できず、首都ウランバートル郊外に定住し、ゲル生活を余儀なくされています。そして、生活インフラのない不法定住は、生活排水による土壌汚染、感染症リスクの増加、石炭ストーブによる空気汚染など、さまざまな問題を引き起こしています。
本企画「エルデネ・プロジェクト2024 (Эрдэнэс Project 2024)」は、モンゴルの生活に欠かせない「羊毛」に「新たな価値」を与え、遊牧民の所得増加を目的として企画しました。今回のプロジェクトで生み出す「新たな価値」は、特産品でありながらもそれまで国内市場や観光客向けにしか消費されてこなかった羊毛フェルトを、日本人のニーズに合致した形で加工・商品化し、日本へ輸出することで生まれる価値です。
具体的には、日本の伝統的な季節文化の一つである「ひな祭り」に供される「吊るし雛」を羊毛フェルトで製作し、商品化することを考えています。これまでの試行錯誤から、羊毛とニードルで作る羊毛フェルトは、比較的短期間での技術習得が可能であることが判っております。またモンゴル科学技術大学のバーサンダシュ教授の協力のもと行われた遠隔企画会議では、モンゴルでは商品化できない多くの羊毛が廃棄されており、モンゴル大統領はこれをツァガーンアルト(白い金)として活用する運動を展開していることが紹介され、まさに本企画は国連が進める持続可能な開発目標(SDGs)の達成に資する、時宜を得た取り組みといえます。
今回の学生チャレンジ企画では、この第1段階として、
①現地の羊毛フェルトの利用状況の調査、
②モンゴル科学技術大学、エルデネダライ村関係者と協力し、羊毛フェルトを使用した「吊るし雛」製作の実演(羊毛フェルト・フェスの開催)と文化交流、
③商品の価格決定と実効性の検証、課題への対応
の3点について、計画的に行いたいと考えております。
学生チャレンジ企画として採択され、その実効性が認められれば、本企画はその後、BOPビジネスへと大きく発展していくことも期待できます。また、企画に関心をもった国内の玩具メーカーなどが、この取り組みを支援してくれることも期待できます。それは本学も取り組んでいるSDGsのいくつかのターゲットを解決に導く貢献となり、ひいては海外雄飛を掲げる本学の名声を高めることにつながると思います。

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スケジュール

2024年4月2日~2025年2月

4月2日 第1回企画打ち合わせ・Zoom Meeting。
4月中旬 羊毛フェルト試作品製作開始。
4月20日 第2回企画打ち合わせ・Zoom Meeting。
4月26日~ パンフレット作成開始(5月20日完成)。
5月1日 企画書作成開始。
5月8日 第3回企画打ち合わせ・Zoom Meeting。
5月17日 羊毛フェルトフェス企画開始。
5月20日 広報戦略案・財務案・渉外企画案の作成(1)。
6月1日 在モンゴル日本国大使館・在日本モンゴル大使館に開催告知。
モンゴル科学技術大学に公式に協力を要請。(4月に内諾済)
6月8日 第4回企画打ち合わせ・Zoom Meeting。
6月15日 広報戦略案・財務案・渉外企画案の作成(2)。
7月上旬 SNSによるプロジェクトの発信・拡散 開始。
7月 事前準備・最終確認。
8月 モンゴル・エルデネダライ村で「羊毛フェルトフェス」開催。
9月 現地イベントの報告書の作成と紅陵祭での展示、物販の準備。
10月  紅陵祭にて展示、物品販売。 現地でモンゴル人とともに製作したものを販売予定。
11月 最終報告書の作成、協力機関への報告。
12月~2025年2月 (この時期、モンゴルでは厳冬期を迎えているので、状況確認を定期的に行い、プロジェクトを一過性のものとならないよう工夫する。)

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メンバー一覧

氏名 学科 学年
成田 響子 国際学科 4年
鈴木 瀬菜 国際学科 2年
佐藤 紀子 国際学科 2年
神谷 実佳 国際学科 2年

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