日本とベトナムの文化交流~in Vietnam

  • 団体名 日越カルチャー
  • 代表者 商学部 経営学科 3年 グエン チョン グエン

活動記録

2024年6月26日~11月4日
6月26日 日本人学生募集用ポスター掲示(~7月29日まで)
7月10日 航空券(参加学生分)購入・ホテル予約
7月22日 ベトナムの高校の先生と最終打合せ(オンライン)
7月21日 ソーラン節の練習(~8月9日まで)
7月31日 ベトナムの高校生たちに配付
日本のお菓子を購入
8月5日 ベトナムのメーカーにポロシャツの発注
8月20日 タンソンニャット国際空港(ホーチミン)より入国
8月21日 交流活動1日目(自己紹介、日本語とベトナム語を学ぶ交流活動)
8月22日 交流活動2日目(アート作品の制作)
8月25日 日本に帰国
11月1日 紅陵祭前日準備
11月2~4日 紅陵祭にて活動紹介

企画概要

ベトナムには、SNS・アニメ・漫画を通して日本に興味関心を持つ高校生が多くいます。しかし、実際は、日本文化に触れる機会の少ない現状があります。そこで、ベトナムのカントー市にある高校で文化交流のイベントを実施し、ソーラン節や折り紙の紹介、日本語を使ったミニゲーム、日本留学のアドバイスをしました。現地の高校生に日本の魅力を伝えること、日本への留学を卒業後の選択肢のひとつとして考えてもらうことが目的です。

活動の目的と目標

日本に興味を持つベトナムの高校生たちの窓口になりたい。また、企画に参加してくれた日本人学生にベトナムの文化を少しでも多く紹介したい。このような思いから、今回の文化交流イベントを立案しました。
1.目的
(1)日越文化交流を通じ、日本留学のきっかけを作りたい
この活動は、メンバーの母校でもあるベトナムのカントー市に所在するブイ・フー・ギア(BUI HUU HGHIA)高校で行います。高校生たちに、日本人学生との文化交流を通じて、日本に対する興味を高めてもらう。そして、高校卒業後の選択肢のひとつに日本への留学を加えてもらうことが狙いです。
(2)日本人学生にベトナムの文化や歴史を知って欲しい
2日間の文化交流の後、残りの3日間で現地の散策や歴史に関する施設を訪問します。今回活動したカントー市は、「メコン川」が流れるメコンデルタ最大の都市であり、水上マーケットが有名です。そこを訪れ、カントーならではの雰囲気を日本人学生に紹介します。また、ベトナム戦争時に作られた「クチトンネル」に赴き、戦争の凄惨さや困難な状況下で米国を粉砕した歴史的事実を日本人学生に伝えます。
2.数値目標
(1)高校生の参加人数:100人
(2)現地で活動する拓大生
  (日本人学生)の人数:10人
(3)紅陵祭来場者数:100人

日本語でのクイズ大会
日本語でのクイズ大会
レモン運びゲーム
レモン運びゲーム

活動実績の報告

1.事前準備
文化交流のイベントを高校生にとって有意義なものにするため、対面やオンラインで4月から話し合いを重ねていきました。言語の壁がある中で、どうすれば高校生に楽しんでもらえるか。活動内容を決めるのは難題でした。また、当初はメンバーが3人しかおらず、活動に参加してくれる日本人学生を集めることが急務でした。
(1)高校の先生とのミーティング
現地の高校でイベントを開催するにあたり、2回に渡り先生とオンラインでのミーティングを行い、活動内容のすり合わせを行いました。歌やダンスを披露したらどうかとの提案を頂き、北海道の日本海沿岸の民謡で、ニシン漁の歌として有名な「ソーラン節」を高校生たちに披露することになりました。また、当初は高校の先生から1,000人規模が参加するイベントの企画をお願いされていました。しかし、参加者が思うように集まらないという状況を鑑み、先生方の協力を得て規模を調整し、最終的に105人の高校生が参加するイベントを企画・運営することになりました。
(2)参加メンバー募集
参加する日本人学生を集めるため、ポスターを制作し、大学内に掲示しました。メンバーを10人集めることが目標です。
(3)ソーラン節の練習
7月後半から定期的に集まり、ソーラン節を入念に練習しました。活動日の前夜、カントーにある公園で最終確認を行いました。
(4)オリジナルポロシャツのデザイン
中高の体育祭や、文化祭のように参加者全員が同じ服を着た方が盛り上がるのではないかとの意見が出たため、ベトナムを連想させるオリジナルポロシャツを制作することにしました。費用削減のため、発注は日本ではなくベトナムで行いました。また、「拓殖大学」を宣伝するため大学のロゴをポロシャツの肩の部分に入れました。
(5)変更点
当初、日本語を勉強するための本を高校に寄贈しようと考えていました。しかし、参加者全員分の本を用意することは不可能であったため、代替え措置として日本語学修のサポートや留学に関する質問に答える場としてInstagramアカウントを開設し、問い合わせを気軽にできるようにしました。

集中して折り紙をしている
集中して折り紙をしている
歴史的なクチートンネル
歴史的なクチートンネル

2. イベント実施(8月21日、22日)
(1)1日目の活動
午前7時から準備を始め、来場した高校生にオリジナルポロシャツを配付し着替えてもらいました。午前8時半になりソーラン節の披露から活動が始まりました。練習の成果が発揮でき、演舞が終わると大盛況に包まれました。踊る時に着ていた法被を複数の高校生が記念に欲しいと言ってくれたことが印象に残っています。その後、日本人学生がベトナム語で自己紹介をしてから、イベントの流れをリーダーが説明しました。イベントは①伝言ゲーム、②レモン運びゲーム、③簡単な日本語を使ったクイズ大会の順で行い、最後には日本のお菓子をプレゼントしました。綿密な計画によって交流は順調に進みましたが途中、マイクが壊れるというアクシデントに見舞われ声が全体に通らなくなってしまいました。早急に対処できなかったことは反省点として挙げられます。活動終了後は、高校生たちとバレーボールをして絆を深めました。
(2)2日目の活動
2日目は、高校生に日本の折り紙を教え、協力してアートの制作をしました。ベトナムでは、色とりどりの折り紙は入手困難であるため、高校生たちは喜んでいました。折り紙が得意な生徒が苦手な生徒に教えながら進め、全員が作り終えることができました。
最後の時間には、ベトナム語で日本への留学を希望する高校生に向けてアドバイスをしたところ、留学に関心のある多くの生徒が質問をしてくれました。開設したInstagramアカウントを、今後も役立てていきたいです。
3.紅陵祭展示
活動時の写真を中心に展示を行いました。現地で食べた料理の写真を展示し、来場人数の確認も兼ねて食べたい料理をシールで貼ってもらいました。さらに、活動時の様子を紹介する動画を制作するなど工夫をしました。

ソーラン節を踊っている姿
ソーラン節を踊っている姿

活動成果

1. 高校生が日本に留学するきっかけを作れたか
イベント終了後に高校の先生から、「日本人と交流できる貴重な機会であり、生徒たちは大変喜んでいた」との評価を頂きました。また、日本留学のための情報を発信することを目的とした、日越カルチャーのSNSにも20人ほどがフォローしてくれました。これらの点から、文化交流を通じて、高校生が日本留学を将来の選択肢のひとつとして考えるきっかけを作れたといえます。さらに、多くの高校生が興味を示して積極的にイベントに参加しており、日本留学への関心を高めるよい機会となりました。
2.活動を終えて
文化交流の2日間にわたる、ご協力と積極的なサポートを頂いたブイ・フー・ギア高校の先生方に心から感謝します。今回の活動計画を通じて、社会人になった時にも役立つ「計画を立てる力」が身についたと感じます。また、チームでの協力が求められる中で、自身のコミュニケーション能力も向上しました。今回の活動は、将来留学を希望する高校生たちが日本について知り、留学のきっかけを持つための小さな一歩になったと信じています。プロジェクトに参加してくれた日本人学生の皆さんにもありがとうと言いたいです。
3.数値目標
(1)高校生の参加人数:105人
(2)現地で活動する拓大生(日本人)の人数:7人
学生10人の参加を目標としていたが、経済的な理由や渡航への不安から7人の参加となり、結果として70%の目標達成率となりました。
(3)紅陵祭来場者数:140人
紅陵祭の来場者数として目標に掲げた100人を達成し、日本とベトナムの文化交流の意義を来場者に伝えることができました。多くの来場者が食い入るように話を聞いてくれた上に、様々な企業の方に来て頂き有意義な話を伺うことができました。
4.反省点
(1)活動の広報
企画を通して、今後さらに周到な準備が必要だと感じました。また、より多くの参加者を集めるために、広報活動を強化する必要があります。そして、100人以上の参加者がいる規模の活動では、円滑に進めるためにより多くの時間と役割を担当する学生が必要だと実感しました。
(2)活動の進捗
計画に対して若干の遅れが生じ、予定通りに進まない部分もありました。今後はより入念な準備を行い、柔軟なイベント運営ができるようにしたいです。

集合写真(2日目)
集合写真(2日目)
紅陵祭での展示会
紅陵祭での展示会

会計報告

  • 活動支援金(支給額) 150,000円
  • 活動経費(支出額) 117,840円
  • 残金 32,160円
内 訳
項 目 小 計
消耗品費①(文房具・印刷・配付用お菓子) 53,889円
消耗品費②(ポロシャツ制作費) 59,971円
その他(ソーラン節練習のためのスタジオ利用料) 3,980円
合 計 117,840円
その他活動資金以外にかかった経費【自己負担分】
項 目 小 計
旅費交通費(往復航空券・レンタカー・タクシー・宿泊代など) 492,749円
合 計 492,749円
  • 活動支援金(支給額) 150,000円
  • 活動経費(支出額) 117,840円
  • 残金 32,160円
内 訳
項 目 消耗品費①(文房具・印刷・配付用お菓子) 小 計 53,889円
項 目 消耗品費②(ポロシャツ制作費) 小 計 59,971円
項 目 その他(ソーラン節練習のためのスタジオ利用料) 小 計 3,980円
合 計 117,840円
その他活動資金以外にかかった経費【自己負担分】
項 目 旅費交通費(往復航空券・レンタカー・タクシー・宿泊代など) 小 計 492,749円
合 計 492,749円

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