竹の可能性 サステナブルな資源活用

  • 団体名 Bamboos
  • 代表者 商学部 経営学科 3年 野寺 朔斗

活動記録

2024年6月24日~11月30日
6月24日 公式Instagramアカウント設置
7月1日 神奈川県小田原市への訪問日を決定
7月13日 八王子国際キャンパスにて、竹加工協力の依頼についての打ち合わせを実施
8月1日 第1回オンラインミーティングの実施
8月15日 第2回オンラインミーティングの実施
8月22日 グランドプリンスホテル高輪の日本庭園(竹あかり)を調査のため訪問
8月29日 神奈川県小田原市の放置竹林から竹を採集する予定が、台風10号の影響で延期
9月10日 神奈川県小田原市にて竹を伐採・採集後、八王子国際キャンパスにて、打ち合わせを実施
9月12~13日 八王子国際キャンパスにて、竹の伐採と加工を実施、代表者インタビューの対応
9月18日 加工した竹の油抜き作業を実施
夏期休暇期間中 メンバー各自、竹に関する調査を実施
10月16日 文京区にある大黒湯にて紅陵祭出展のチラシを設置
10月18日 八王子国際キャンパスにて、竹あかり制作の仕上げ
10月30日 紅陵祭用資料完成
11月2~4日 紅陵祭にて、竹あかり・ポスターなどを展示竹立体パズル、竹あかり・竹キーホルダーを販売
11月4日 紅陵祭グランドフィナーレ時に、「ゲストセレクション賞」を受賞!
11月30日 売上を公益財団法人の京都地域創造募金から「八幡たけくらぶ」へ寄付

企画概要

SDGsの達成を数年後に控えた現在、木材やプラスチックに代わる新たな持続可能性を持つ資源として「竹」が注目されています。そこで私たちは、放置竹林など使用用途がない竹を活用し、魅力を発信できる「竹あかり」を制作します。さらに、紅陵祭での展示・販売を通して在学生や地域の方を対象に、バンブー素材が環境に優しいエコ素材であることなど多くの魅力を知ってもらいます。

活動の目的と目標

1.目的
(1)竹について様々な観点から多くの可能性を発信する
大学生45人を対象にした事前アンケートより、竹に触れる機会が少ないことと、バンブー素材の存在やその特性・利点、さらには放置竹林といった環境問題などが知られてない点から、竹の認知度が低いことが分かりました。そのため、竹の特徴を活かしたサスティナブルな活用法などの幅広い知識を得ることで、竹への印象が変わり竹製品を購買の選択肢として認識してもらえるようにします。
(2)「竹あかり」を制作し、竹の魅力を直に感じてもらう
竹の魅力を知ってもらうには、より印象に残ってもらえるような取り組みをすべきだと考えました。そこで、「竹あかり」を制作し、竹の中から光るとても綺麗な様子を実際に見てもらいながら、その魅力や特性を伝えていきます。
2.活動の目標
(1)紅陵祭でのアンケート調査に基づき竹の知識や関心がある割合を70%以上にする
(2)Instagramフォロワー数100人以上
(3)紅陵祭来場者数300人以上

神奈川県小田原市の放置竹林にて伐採
神奈川県小田原市の放置竹林にて伐採
機械を使って竹あかり制作
機械を使って竹あかり制作

活動実績の報告

1. 夏季期間中は竹に関する調査を実施
 竹の魅力や利点を発信するために、メンバー全員で図書館やインターネット、さらには身近な竹林で夏季期間中に調査をしました。その結果、除湿や消臭などの用途に利用できる「竹炭」の発見や代表的な竹製品である「茶製品」について新たな理解を得ることができました。それぞれの学びをzoomやチャットを通じて、メンバーで情報交換を行いました。

協力頂いた工学部(実習工場)の先生方と記念撮影
協力頂いた工学部(実習工場)の先生方と記念撮影

2. 「竹あかり」制作までの道
(1)神奈川県小田原市の放置竹林へ訪問八王子国際キャンパスでの協力依頼
「竹あかり」を制作するにあたって、様々な方に協力をお願いしました。竹の入手先は、私たちが所属しているゼミの先輩のご家族が所有されており、管理が行き届いていない「放置竹林」から伐採した竹をいただけることになりました。
次に、メンバーで2度、八王子国際キャンパスにて、八王子総務課の方や工学部の実習工場の先生に相談をし、「竹あかり」制作における機械の使用や大学内にある竹の伐採の許可をいただきました。また、工場に設置している機械の説明ほか、竹の表面を削ることで「竹あかり」がより魅力的になるなどのアドバイスもいただきました。
(2)「竹あかり」の調査
8月22日に東京都品川区の「グランドプリンスホテル高輪」にある「竹あかり」を視察しました。ホテルの庭園にある無数の「竹あかり」を見て、これから私たちが制作するにあたって「どの様に竹の雰囲気を出しつつ、その魅力を伝えるか」を考えデザインしていきました。
(3)竹の伐採・「竹あかり」の制作
8月29日に、私たちは神奈川県小田原市へ訪問し、放置竹林から竹を伐採する予定でしたが、台風10号の影響で延期になってしまいました。その為、今後の予定がずれ込んでしまい、別日を決めるにあたってメンバーや協力先の方との予定がなかなか合わず、決定まで時間を割いてしまいました。
しかし、代表を中心に調整を図ったことで9月10日に訪問することができました。伐採時は、猛暑による熱中症に十分気を付けながら、適宜休憩を入れて活動しました。
9月12・13日、10月18日に、八王子国際キャンパスにて、伐採した竹を利用して「竹あかり」の制作を行いました。また、その中で新たにレーザー照射を利用した「竹キーホルダー」や、電動のこぎりを使って小さなお子さん達が楽しめるような「竹立体パズル」を思いつき、制作しました。
活動時はまだ暑い時期であったため、カビ対策など竹の管理が非常に大変でした。具体的には「油抜き」作業の実施や「竹炭」を利用するなどできることを行い、紅陵祭まで竹の保全に尽力しました。

八王子総務課の職員さんと打ち合わせ
八王子総務課の職員さんと打ち合わせ
レーザーを使って彫った作品
レーザーを使って彫った作品

3. 紅陵祭に向けて
(1)広報活動
紅陵祭に向けて、チラシの作成やInstagramを使って注目が得られるカウントダウン投稿や夏季期間中の活動内容を発信していきました。
さらに、文京キャンパスから徒歩10分にある文京区の「大黒湯」と八王子国際キャンパスにチラシ設置のご協力をいただきました。
(2)紅陵祭当日
11月2日~4日に開催された紅陵祭では、「竹あかり」の展示や一部を販売、「竹立体パズル」のタイムアタック大会、ポスター・資料の展示を行いました。指定時間には「竹あかり」のライトアップ会を実施したり、「メンバー自信作シリーズ」の配置を工夫したりして、来ていただいた方の記憶に残るよう尽力しました。

竹キーホルダーの販売
竹キーホルダーの販売
紅陵祭での展示
紅陵祭での展示

活動成果

1. 設定した目標の達成度
(1)アンケート結果
A.人数
男性 51人 女性 39人 合計 90人
10代から60代までの幅広い年齢の方々にご協力いただきました。
B.私たちの企画から竹に興味関心をもった人の割合
はい 72人 いいえ 17人 未回答 1人
約80%で目標値の70%を達成しました。
ポスターやクイズ、さらに「竹あかり」を通して、今まで知らなかった竹の魅力を知ることができたと答えた方が非常に多かったです。竹の立体パズルでは、お子さんからも竹に興味をもつことができたという嬉しい回答をいただきました。
(2)Instagramフォロワー
紅陵祭終了の時点で、87人のフォロワーを獲得しました。目標値は100人であったため、達成度は87%となりました。
(3)紅陵祭での来場者数とその結果
3日間の開催を通して、合計396人にご来場いただきました。竹あかり販売などで得た収入は、放置竹林問題解決に向けて取り組んでいるNPO団体(八幡たけくらぶ)に全額寄付しました。
また、多くの方に私たちの展示や竹あかりに興味をもっていただいた結果、「ゲストセレクション」を受賞することができました!
2. 反省点
(1)広報活動での発信の弱さ
Instagramのフォロワー数が目標に届かなかったことを受け、展示資料や竹あかりといった活動成果だけでなく、私たちの活動内容をより多くの人に知ってもらう必要があったと感じました。
(2)さらなる可能性への挑戦
私たちの企画に留まらず「竹」には多くの可能性があり、中でも展示資料の紹介だけとなった、「バンプーファイバー」などの持続可能な資源の制作にも挑戦できたのではないかと感じています。
また、来ていただいた方から私たちが知らなかった「竹」の特性などを教えていただき、より理解が必要だったと振り返ります。
3. 最後にこの活動を通して
竹に関する様々な魅力を発信するために、活動の主軸となった「竹あかり」制作にご協力くださった多くの方のおかげで、無事に最後までこの企画をやり遂げることができました。
その結果、広く竹の魅力を知ってもらい、紅陵祭で賞を受賞することができました。また、協調性やコツコツと取り組む実行力の重要性を理解することができ、「本当にこの活動をやってよかった」と実感しました。
私たちの活動に力を添えてくださった皆様に、こころよりお礼申し上げます。
今後も、竹についての調査の継続や多くの竹製品を使用していきます。

「メンバー渾身の自信作シリーズ」の展示
「メンバー渾身の自信作シリーズ」の展示
紅陵祭にてゲストセレクション受賞の記念撮影
紅陵祭にてゲストセレクション受賞の記念撮影

会計報告

  • 活動支援金(支給額) 89,000円
  • 活動経費(支出額) 82,365円
  • 残金 6,635円
内 訳
項 目 小 計
旅費交通費(放置竹林から竹を伐採するために神奈川県小田原市や、八王子国際キャンパスで調査・作業) 46,119円
印刷製本費(模造紙、アンケートや資料の印刷など) 2,900円
消耗品費(竹伐採道具、加工道具、保存用品、竹あかり用LEDキャンドル、紅陵祭用装飾道具など) 30,166円
その他(八王子国際キャンパスから加工した竹の輸送費) 3,180円
合 計 82,365円
活動から得た収入【援助金や売上金】
項 目 小 計
紅陵祭での竹あかり、竹キーホルダー販売の売上<八幡たけくらぶに寄付> 6,000円
合 計 6,000円
  • 活動支援金(支給額) 89,000円
  • 活動経費(支出額) 82,365円
  • 残金 6,635円
内 訳
項 目 旅費交通費(放置竹林から竹を伐採するために神奈川県小田原市や、八王子国際キャンパスで調査・作業) 小 計 46,119円
項 目 印刷製本費(模造紙、アンケートや資料の印刷など) 小 計 2,900円
項 目 消耗品費(竹伐採道具、加工道具、保存用品、竹あかり用LEDキャンドル、紅陵祭用装飾道具など) 小 計 30,166円
項 目 その他(八王子国際キャンパスから加工した竹の輸送費) 小 計 3,180円
合 計 82,365円
活動から得た収入【援助金や売上金】
項 目 紅陵祭での竹あかり、竹キーホルダー販売の売上<八幡たけくらぶに寄付> 小 計 6,000円
合 計 6,000円

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