2012年度(第3回)学生チャレンジ企画 実施報告書

日系ブラジル人、職育の体制づくり

実施内容 成果 反省点・今後の展望 収支報告 ホームページ掲載

実施内容

実施スケジュール平成24年7月20日~11月31日

7月21日 第一回 訪問
コレージオ・ピタゴラス・ブラジル 太田校
(太田市)
代表者1名
先生や校長先生とディスカッション/
日系ブラジル人の問題把握/
日系ブラジル人への取り組み/学校との交渉
7月31日 第二回 訪問
コレージオ・ピタゴラス・ブラジル 太田校(太田市)
メンバー5名 交流会
8月24日 第三回 訪問
コレージオ・ピタゴラス・ブラジル 太田校(太田市)
代表者3名
人生育成講座/大学進学相談/情報提供及び
書類の通訳、翻訳
10月15日 第四回 実行
拓殖大学紅陵祭参加 
メンバー4人
活動広告/団体の資料配り
10月16日 第五回 実行
拓殖大学紅陵祭参加 
メンバー4人
活動広告/団体の資料配り
11月24日 第六回 訪問
コレージオ・ピタゴラス・ブラジル 太田校(太田市)
代表者1名
活動広告終了発表
【団体の目的】
 私たち国際学部有志グループでは、日系ブラジル人の子供たちに目を向け、日系ブラジル人の教育水準の向上と、彼らが日本の社会に進出できるよう教育の体制づくりを目指す、国を超えたボランティア活動として企画しました。

メンバー揃っての活動 左から wada fernando,koyama hinako, A In Lee, ikeda ryou, susanto barua

学園祭 拓殖大学の参加 左から susanto barua,fukui yuichi, wada fernando, ikeda ryou

【現状の問題】
 現在約21万人の日系ブラジル人が日本で暮らしています。多くの在日ブラジル人は、自動車や、家電関連などの工場が多く立地する地域に家族とともに暮らしており(いわゆる外国人集住都市)、その子供たちの多くは日本の公立学校やブラジル人学校に通っています。しかし、どこにも通えず不就学となっている子供たちも少なからずいます。日本やブラジル政府の支援がなく、学校生活をフォローできる人材が少ないのです。

【目的】
 このような社会問題に対応するため、日系ブラジル人子弟の教育問題に取り組み、多くの日系ブラジル人の教育をサポートし、日本の社会へ進出できるような教育基盤をつくる。そして、活動を通じて彼らに自立心や社会的向上心を養う機会を与え、将来専門職や技術職に就くことを可能にし、日系ブラジル人の子供たちに希望を持たせたい。日本社会とブラジル人社会との交流と相互理解を深め、相互の文化の共有と共生を目指し、大多数の日系ブラジル人の子供たちを日本社会に参入できるようにすることが我々の目的です。

【活動内容】
 まず、群馬にあるブラジル人の学校ピタゴラスに本企画を提案するために、直接学校へ訪問し校長先生に面会をお願いしました。8月も学校を訪れ、問題を直接聞くことで、本当に必要なことは何かを確認し、その問題に添った活動を開始しました。校長先生から教えていただいた実状は今でも心に響いています。それは日系ブラジル人の教育環境は前より悪化している。そして日系ブラジル人の問題は根が深い。1989年に日本の出入国管理法が改正され、3世までの日系ブラジル人とその家族を無制限に受け入れることを始めると、日本での高収入を目的に、もしくはブラジルで職を失った多数の日系ブラジル人が日本へ出稼ぎにくるようになりました。日本から出稼ぎを受け入れることは彼らに夢を与えるチャンスでもありますが、日本で働くために外国人を受け入れる以上、一般的な生活水準の保証は必要です。でなければ日系ブラジル人の家族、特に何も罪のない子供たちの将来まで影響を与えることになります。
 ここで、20年の間何も改善されてないのが日系ブラジル人の子供たちの現状ですが、我々が必要だと思ったのは「彼らの自立心を起こし、自分たちの足で動くこと」です。そのために第二回の活動では日本人大学生と留学生の交流を企画しました。留学生2人はバングラデシュと韓国の留学生、そして日本人学生2人が参加してくれました。
 学校では、これから社会に参入する子供たちを対象に、高校1年生から3年生までの各クラスへ訪問し私たちの活動の説明、各メンバーの紹介、そして、将来についてを一緒に話しあいました。その後、子供たちともっと親しくなるために、私たちは体育の授業に一緒に参加することになりました。

 第二回と第六回の活動では、これからの日本の社会に参入するために下記のテーマで講義を行いました。
○将来の育成と日本の大学への進学
○卒業後の進路
○日本の社会のシステム
○資格の所得
○ブラジルと日本の社会の比較

日本語で会話をするバングラデシュの留学生スサントバルア

高校二年生のリカルド、将来日本で働くことを希望していた。

 第四回と第五回の活動では、拓殖大学の大学祭に参加しました。ここでは、メンバーで学んだ事、経験したことについて資料としてまとめ、多くの人たちに日系ブラジル人の問題を伝え、グローバル社会になりつつある現代で活かせるように、また今日本が抱えている国際問題を紹介して、学生みんなで考えてもらえるよう、作成した活動報告を大学祭参加者に配布しました。

成果

 本企画のねらいは、日系ブラジル人との日本人の交流を築き、将来的にブラジルと日本の経済の柱となるような、優秀な人材の育成にあります。したがって長期的な成果を求めた企画ですが、短期的な成果としては以下が挙げられます。
 日系ブラジル人の教育向上を促したことで、子供たちはこれからの卒業後の進路である将来を考えると思います。また、自分自身の教育に投資する選択を知ることで、将来的な希望をもつようになったのではと思いました。加えて日本人学生との交流を通じて、日本に住む以上、日本の歴史、文化の理解を深めることは必要で、子供たちはそこの国の言語、日本語の勉強の大切さを、日本人学生から学ぶことができました。日本社会参入のドアを開くきっかけになったのではないかと思います。

【長期的な成果】

ブラジルは2014年のワールドカップと2016年のオリンピックを控えて、将来的な経済成長の期待できる国です。これから、日本の企業は海外展開で南米を中心に市場を求めていくに違いないでしょう。そのため、教育水準の高いバイリンガルの人材確保が必要になると予測されます。将来のために日系ブラジル人の子供たちを支援することは、日本にとってもブラジルにとっても互いの経済の成長への貢献となると見込まれます。

反省点・今後の展望

【反省点】

 今回の活動ではたくさんの反省点がありました。まず、日系ブラジル人の問題である教育問題は簡単に解決することはできません。日系ブラジル人の問題は日本政府とブラジル政府の間で複雑な面があります。高等学校を卒業後、日本の大学へ進学できない生徒がいます。進学できない理由は教育の意識が薄れていることではなく、実は法律の問題なのです。
 他にも高等学校の生徒の中には、日本でブラジル人学校卒業後は帰国し、ブラジルの大学へ進学する生徒もいます。こういった学生は日本の社会に興味をもつ必要はありません。一方で、経済的な面で進学したくても、できない生徒もいます。このように一人一人の生徒で問題が異なるため、各生徒に合わせて考えなければならない。そのため全てのケースについてアドバイス、情報の提供を網羅することはできませんでした。

【今後の展望】

 今後の活動では、群馬県のピタゴラス学校だけに留まらず、日本に住む日系ブラジル人の人たち全員に情報提供できるように、SNS方式で日系ブラジル人のグループを作ろうと考えています。日系ブラジル人同士でのやり取りができるように、インターネットでの活動を続ける。SNSでは実際に大学に通う日系ブラジル人や、日本の社会に参入できた日系の方との情報交換を目的とします。

収支報告

支出総額 100,610円 奨励金 100,000円

内訳

項目 個数 小計
<交通費>    
7月21日 第一回    
 北千住―太田(往復)代表者 1人 4780円
 タクシー(往復)代表者 1人 1580円
7月31日 第二回    
 北千住―太田(往復) 5人 23,900円
 タクシー二台(往復) 5人 1,580円
8月24日 第三回    
 北千住―太田(往復)代表者 3人 14,340円
 タクシー(往復)代表者 3人 1580円
10月15日 第四回    
 学園祭参加 各自宅―高尾(往復) 4人 4,790円
項目 個数 小計
10月16日 第五回    
 学園祭参加 各自宅―高尾(往復) 4人 4,790円
<事務用品>    
プリント代、A4の資料紙、A4のファイル、文房具   5,500円
<その他>    
飲み物代各活動   6,100円
飲食代各活動   11,500円
団体のT-shirt 4着 16,870円
インターネットカフェで資料作成   3,300円
     
     

合計 100,610円

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