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2012年度(第3回)学生チャレンジ企画 実施報告書

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 チャレンジの意味は言うまでもなく、挑戦です。そして、その響きから感じる意味合いの奥には、
特に困難な物事や未経験のことに対する行動と同時に、その結果が、自己啓発のみならず他の人々へ感動と勇気を与えることが窺われます。
 最近の世相には、あえて「火中の栗を拾う」様な気概に欠けている傾向が見られます。それが、
結果的に、若者に覇気がないとか、志に欠ける等の批判に繋がるのであれば、頑張っている若者にはめげずに、その批判を、覆す気概を取り戻して欲しいと願わざるを得ません。
 拓殖大学は1900年(明治33年)に創立され、百十余年の歴史の中で一貫して継承して来た「積極進取の気概とあらゆる民族から敬慕されるに値する教養と品格を具えた、有意な人材を育成する」と謳われた建学の精神を堅持してきました。正に、大いなるチャレンジ精神を持ったグローバル人材の育成が、本学教育の要であります。
 広くグローバル人材の育成と、大いなるチャレンジ精神が求められている今、拓殖大学が継承してきた建学の精神を心の内に秘め、日頃の研鑽と活躍を内外に披露する絶好の機会であり、拓殖大学の出番です。グローバル化の波と時を同じくして、拓殖大学が平成22年度に創立110周年を迎えました。同時に掲げられた拓殖大学ルネサンス計画を糧に、「学生チャレンジ企画」が提案され、今年で3回目を迎える運びとなりました。時宜を得た企画であったと確信しています。そして、その要請に応え、毎年多くの学生によるチャレンジ企画の応募があり、採択された企画がおおいに評価されていることは喜ばしいことです。
 本年度の応募条件は、拓殖大学生(大学院/留学生別科を含む)、奨励金は30万円を上限とし、
募集期間は4月28日~6月8日でほぼ昨年を踏襲した内容で募集を開始しました。このキャンペーンに21件の意欲的な応募がありました。それぞれの企画案に対し、書類審査、並びにプレゼンテーション審査を行いました。審査に際しては、厳正を期したことは当然ですが、採択の基準としては、本チャレンジにマッチしたチャレンジ精神の発露である、動機と熱意、チームワーク、継続性、社会性や時期等を特に重視しました。その結果6件の企画が採択されました。
 それぞれの企画は主に7月~12月の約5か月に渡って実行され、その経過は10月の中間報告において、また。個々の活動についてはホームページ上で「学チャレ・レポート!」として公開・発表
されました。昨年との大きな違いは、紅陵祭での発表からホームページへその発表の場を変更したことです。ネットでの配信によって、より広く、よりタイムリーに皆さんへ公表することが出来たと思います。これらの経過を通して得られた感想や意見を付け加え最終的に纏められたのが本報告書です。この報告書から同世代の若者の心に新しい挑戦意欲と仲間が誕生することを期待してやみません。
(2013年3月)


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