2012年度(第3回)学生チャレンジ企画 実施報告書

八王子の山車文化継承をサポートする

実施内容 成果 反省点・今後の展望 収支報告 ホームページ掲載

実施内容

実施スケジュール平成24年8月3日~8月5日

8月3日(金)  
05:30 山車庫(台町)集合、
山車移動(山車収蔵庫→南町会所)補助
07:00 会所設営補助
08:00 解散
8月4日(土)  
09:45 会所集合、神酒所開き参加
10:20 山車巡行参加(午前の部)
15:30 山車巡行参加(午後の部)
21:00 会所帰着、解散
8月5日(日)  
12:50 会所集合
13:00 山車巡行参加
15:00 一時解散
17:20 会所集合
18:00 山車巡行、辻合わせ、年番送りの議等参加
21:00 会所帰着、
山車移動(南町会所→山車収蔵庫)補助
22:00 山車庫片付け後、解散
   
 毎年8月初旬に開催される『八王子まつり』は、八王子市を代表する市民祭です。
 その成り立ちは、甲州街道沿いに鎮座する多賀神社および八幡八雲神社の例大祭がまとまったものであり、そのためイベントの期間中には、両社の氏子町会が所有する江戸期由来の山車が多数巡行します。
 山車が長時間巡行するには、多くの曳き手が必要となります。しかし、少子高齢化や都市化による構成員の減少などによって、曳き手不足に悩む自治会も多く、町外に協力者を求める例があります。南町もその一つでした。
 工藤研究室の学生は、2008年度の市指定文化財調査をきっかけとして、毎年、南町の祭礼組織「南町應神睦」の一員として山車巡行に参加しています。町会および應神睦の人々からも暖かく迎え入れてもらっています。

祭礼終了後に山車庫へ向かう山車

奨励金で制作した「拓殖大」の名入り半纏と帯

甲州街道の巡行の様子

山車庫を出発する南町の山車

参加学生

この活動で修士研究や卒業研究でコミュニティデザインに取り組む際に役立つ知見を得ることができました。
 山車巡行に参加する者は、町会や祭礼組織の一員であることを示すために、揃いの半纏を身に付ける必要があります。これまで学生は町会のご厚意で半纏を貸し出してもらっていました。
 しかし、これらの半纏は本来、應神睦の入会予定者に貸し出すためのものであり、研究室が今後も継続して南町の山車巡行に参加するのであれば、いつまでも借りたままではいけません。
 そこで、今後の継続的な山車巡行参加のため、ひいては八王子の山車文化継承の一助のため、拓殖大学の名入り半纏を制作し、今年は自分たちの半纏で曳き手として巡行に参加しました。

成果

 一番の成果は、やはり自前の半纏を揃えることができたことです。「拓殖大」と名前の入った半纏(「拓殖大学」の4文字では縁起が悪い)をまとっていると、本学学生の参加が一目で分かるため、南町の方々に喜んでもらえたことが、とても印象的でした。
 実際の巡行では、慣れてきた学生に先導を務める万燈役を任せてもらえ、その重役を果たすことができました。また、研究室の毎年の参加が地域に知られるところとなっており、南町内外の方々から暖かい声援を頂きました。微力ながら、今回の巡行参加をとおして、八王子の山車文化の継承に関わることができたのではないかと思っています。
 最後に、南町町会長の平澤東様、南町應神睦会長の瀬沼明様をはじめ、関係者の方々に記して御礼申し上げます。

反省点・今後の展望

 初めての参加となった学部生は、日程表を眺めるのと実際に巡行参加することとの違いに驚いた様子でした。それは、準備を含め三日間に及ぶ巡行の規模と苦労、祭礼に対する地域の人々の思いの深さです。また、日頃の体力不足を思い知る機会ともなりました。
 次年度は、3回目となる院生の新井と笠川、2回目となる学部生の富澤、初参加となる学部4年生9名が参加の予定であり、町のために私達に何が出来るのか、しっかりとミーティングを重ねて準備していくつもりです。

収支報告

支出総額 150,000円 奨励金 150,000円

内訳

項目 個数 小計
南町の祭礼装束    
 拓殖大の名入り祭半纏 5着 100,000円
 帯 10本 50,000円

※ 全10セット購入。うち半纏5着は他予算で購入。       合計 150,000円

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