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 学生チャレンジ企画は創立110周年を記念して、2010年にスタートしました。
この取り組みは社会貢献、国際交流、大学の活性化などにつながる活動を積極的に行っている学生をサポートするものです。
第6回となる2015年度は、14件の応募があり、書類選考、そしてプレゼンテーション選考の結果、6件の企画が優秀企画に選ばれました。

 この最終報告書は、採択された企画を実施した学生たちの約1年間にわたる活動の集大成です。ぜひ、拓大生のチャレンジ精神に触れてみてください。


スケジュール



学生チャレンジ企画を終えて

 学生チャレンジ企画は、福祉環境、地域活動、ボランティア、国際交流における学生の活動を支援するため、拓殖大学創立110周年記念事業の一環として2010年にスタートし、以後毎年多くの取り組みが行われてきました。
 2015年度は14件の応募があり、第1次書類審査とプレゼンテーションの第2次選考を経て、最終的に6件のプロジェクトが採択されました。勝ち残った6企画は必要経費によって7~22万円と奨励金に差がつきましたが、内容もすばらしい遺産を引き継いだ企画から着想が非常にユニークなものまでバラエティに富んでおり、いずれも成果が期待されるものばかりです。
 本報告書は、今年度採択された6企画のPDCAサイクルを示したものです。まず注目されるのが成果です。6件の成果発表をみる限り、「私たちの寸劇が防止活動につながっていることが実感できました」、「新たな交流が広がるとともに日本の歴史をさらに学びたくなりました」、「高校生が政治や選挙について興味を持ってくれたことが何よりの成果です」、「昨年度以上の売り上げを達成することができました」、「大学の香りという新しい試みによって拓殖大学をアピールすることができました」、「たくさんの方に楽しんでもらい、意見をいただきました」など、いずれもポジティブに自己評価されており、プロジェクトの目的は達成されたと判断します。精力的に活動された学生の皆さん、本当にご苦労様でした。この体験が必ずや皆さんの将来にとって貴重な財産になっていくものと確信いたします。
 いま一つ、メンバーの反省点も注目されます。チームワーク、PR方法、スケジュール調整、トレーニング、販売予測の難しさ、取り組みの意義の理解不足などの反省点が指摘されています。
 「失敗しない者は、つねに何事もなしえない」と語ったのはアメリカの国際法学者フェルプスです。失敗を恐れずアクションを起こすことが重要で、たとえ結果がパーフェクトでなくとも実体験から学ぶことは多いと考えます。例えば、情報の共有、コミュニケーション能力、予期せぬ問題の発生に対して対処方法を考え抜く力、メンバーの信頼性を磨いていくことの重要性等を理解し、今後の大学における知の練磨や、やがて始まる就職活動に生かしていただければ学チャレの目的は十分果たすことができたと考えます。今回がゴールではなく、本企画の経験を今後に生かすことも重要です。
 お陰さまで、今年度も学生チャレンジ企画を盛会裏に終了することができました。これも偏に学生を指導していただいた指導教授の先生方、また企画を積極的に受け入れていただいた行政機関、企業、各種団体のお陰と深く感謝しております。この場を借りまして厚くお礼申し上げます。
 最後に本報告書をご覧いただき、学生チャレンジ企画がもつ意義を理解し、次年度へのチャレンジにつなげていただければうれしく思います。

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