
留学生サポートプロジェクト
- 団体名 国際防災支援チーム
- 代表者 外国語学部 国際日本語学科 3年山岸 友真
活動記録
2022年6月30日~10月16日 | |
6月30日 | 交流会準備打ち合わせ |
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7月4・5日 | 非常食、防災グッズ、ボードゲーム(一種類目:「シャッフル+」)準備 |
7月7日 | 交流会実施(防災を学べるボードゲーム、スライドを用いたレクチャー、防災グッズ・非常食の紹介など) |
7月21日 | 動画撮影準備開始 |
8月6・7日 | オープンキャンパスに出展 |
8月8日 | 学内にて、YouTube用の動画を撮影(3本分)(①「防災リュック」の紹介 ②手軽に手に入る防災グッズの紹介 ③団体紹介)八王子市役所防災課へ起震車借用手配 |
8月9日 | メンバー自宅にて、YouTube用の動画を撮影(2本分)(①非常食の試食 ②地域の危険箇所を紹介) |
8月22日 | 動画編集作業開始 |
9月22日 | 防災イベント最終打ち合わせ |
9月26日 | 防災イベント実施(起震車を用いた地震体験、防災グッズ・非常食の展示、クイズやアンケートを通した防災に関する知識の発信) |
10月6日 | 紅陵祭準備開始 |
10月14~16日 | 紅陵祭出展 |
企画概要
災害時に国籍や言語の違いによって、生死や安全面のボーダーラインが生まれないよう、留学生の防災意識の啓蒙や知識のサポートとして、防災イベントの開催及び動画制作を行った。防災イベントでは防災グッズの使い方を説明したり、ボードゲームを使って楽しく防災知識を学んでもらえるようにした。また学内での起震車体験会も実施。動画では非常食の説明や避難所経路で気を付けるべき点などを解説した。引き続き、活動期間内に完成できなかった他言語字幕版を制作する。

ゲームから防災や非常時の動きを学んでいる様子

活動の目的と目標
大災害発生の危険性が叫ばれる今日、我々は外国人生活者の災害への意識や知識が足りていないのではないかと考えます。これは、有事の際に生死に関わる大問題に発展する可能性があります。
この問題意識のもと、災害時、国籍や言語の違いによって、生死や安全面のボーダーを生まないために、日本人学生と留学生が協働学修を行う拓殖大学の学生として、まずは学内でできることとして以下の活動を行いました。
1.留学生を主の対象とした交流会の実施
防災をテーマに、ボードゲームや座談会を開催し、平時からの繋がりを作りつつ、留学生の防災意識向上や知識の発信を目的に実施しました。各回15名の留学生の参加を目標としました。


2.防災イベントの開催
八王子市から起震車を借用し、地震体験会を行うことで、防災の必要性を身近に感じてもらうことを目的としています。50名の来場を目標に、地震体験および防災グッズの展示や防災に関するクイズ等を実施しました。
3.動画作成
「防災のしかた」や発生時の初動など、知識の発信を目的とし、動画を作成しました。留学生にも見てもらいやすい内容にし、YouTubeチャンネルの開設と、10本の動画投稿、200回の総再生回数を目標としました。


活動実績の報告
1.交流会
7月7日(木)に、八王子国際キャンパスにて留学生を対象とした交流会を実施しました。スライドでの発表、防災が題材のボードゲームの実施、防災グッズや非常食の紹介を行いました。複数回の予定でしたが、夏季休暇と防災イベントの兼ね合いから、1回の開催のみとなりました。その代案として、8月6日(土)・7日(日)のオープンキャンパスにて、国際日本語学科ブースをお借りして展示を行い、高校生や保護者、留学生の方に防災を知ってもらう機会となりました。
【課題】
交流会を実施するための場所や時間の調整が難しく、学内への連絡が遅れてしまいました。日程調整において、夏季休暇中の予定のすり合わせや、募集の見通しが不十分であったため、1回のみの実施となりました。
【改善点】
参加者数が見込まれなかったことから、国際日本語学科の先生方にご協力いただき、フライヤーを掲出して宣伝しました。
2.防災イベント
7月上旬より八王子市役所防災課と起震車借用の相談を進めました。9月中旬から、大学の担当部署との物品借用や実施場所等の協力を頂き、9月26日(月)に実施しました。参加者には、起震車の体験や非常食、クイズの挑戦を楽しみつつも、大地震の危険性や防災の大切さを自分事として学んでもらえました。
【課題】
起震車の入構や物品借用など、大学と調整すべきことより先に起震車の手配を行ってしまいました。それにより、関係部署に直前の対応・調整を強いてしまいました。また、夏季休暇明けすぐの実施となることから、学生への宣伝方法が限られ参加者募集に難航しました。
【改善点】
大学側との調整について、関係部署の方々に迅速に対応いただき、実施場所の確保や備品の手配などを遅滞なく完了しました。
また、大学ポータルサイトへの掲出と学内放送での宣伝協力のおかげで、43名の学生に来てもらうことができました。提供いただいた大学の非常食配布、学生寮などへ連絡いただけたことも成功要因の一つです。


3.動画作成
7月中旬から内容の検討を始めました。食事を伴うため、感染症対策として夏季休暇中にメンバーの自宅と学内に分けて撮影しました。その後、国際学部の学生に編集を依頼し、同時にメンバーでも編集を始めました。10月14日(金)~16日(日)の紅陵祭にて動画を放映しました。なお、留学生が対象であることから、字幕の多言語化の準備をしており、引き続き投稿をしていく予定です。
【課題】
動画をどのように編集するか苦戦しました。当初はアウトソーシングすることも計画していましたが、予算の見積もりが甘く厳しいということが分かりました。また、動画の撮影やその準備に想定よりも時間がかかり、予定より動画本数を減らすことになりました。
【改善点】
動画編集については、メンバーで行いつつ、学外で入賞経験のある学生にも協力を依頼して作業を行うことができました。また投稿については、続けて実施します。
動画はコチラ
YouTube@zeminakamura
4.企画全体を通して
もともと計画していた以下の事項は、活動を行うことができませんでした。原因として、計画を詰めすぎたこと、夏季休暇中の活動内容が甘かったこと、チーム内の連携不足が挙げられます。
・ 他大との「防災」を通した交流や連携
・ 防災施設への見学
実施企画については、日本人学生と留学生が一緒になって参加し、工夫することで、防災の知識と意識の向上につなげられたと考えています。また、紅陵祭への出展等も含め、学内の交流的観点も含めて活動することができました。

活動成果
留学生に防災の知識を身につけてもらい、防災意識を向上させるという私たちの目的は、交流会や防災イベントを通して、留学生でも手軽に手に入れられる防災グッズ・非常食を紹介したり、クイズやゲームを実施したりすることで達成してきたと考えます。
1.目標数値の達成度
交流会
目標値:一回につき15名、複数回実施
結果数値:6名、一回実施
防災イベント
目標値:50名
結果数値:43名、うち留学生12名
(「防災クイズ」回答数)
YouTube 撮影のみ完了し、5本投稿。
2.活動を通した気づきや意義
留学生の防災意識は思っていたよりも低く、その原因には言語の壁や文化の違いが大きくあることを強く認識しました。また、日本人でも防災意識が低く、知識が足りていない人が多く、日本人の理解度の低さが、外国人とのボーダーにつながる原因の一つとなっているのではないかと気が付きました。この知見は、異文化理解を学ぶ学生として、今後につなげていけるものだと考えています。
また、たくさんの方に自分の意思を伝えるためには、多くの壁を乗り越える必要があり、そのためには様々な工夫や努力が必要であることを学びました。
3.貢献できたこと
この活動を通し、拓殖大学の留学生や日本人学生に対して、防災について考える機会を提供することができたと考えています。参加いただいた学生のみならず、活動を知ってもらえた留学生には防災の意識を持ってもらえたものと思っています。それは日本人学生も同様で、拓殖大学のボーダーレス化の一助となることができたのではないでしょうか。
4.活動を通して身についた力
この活動を通し、課題を見い出して解決に向け、分析する力が身についたと考えます。社会の中にある身近な問題には、どのような課題や原因があるのかを分析することで、解決に向け行動することを学びました。この課題解決に向かう行動力は、学生チャレンジ企画として大きなプロジェクトを経験したからこそ得られたものであると思います。


会計報告
- 活動資金 121,000円
- 支出総額 35,559円
項 目 | 小 計 | |
---|---|---|
① 展示用防災グッズ | 14,097円 | |
② 災害備蓄品 | 8,936円 | |
③ 消耗品 | 2,660円 | |
④ 防災学ぶゲーム用品(シャッフルプラス、INCASE) | 9,866円 | |
合 計 | 35,559円 |
- 活動資金 121,000円
- 支出総額 35,559円
項 目 | ① 展示用防災グッズ | 小 計 | 14,097円 |
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項 目 | ② 災害備蓄品 | 小 計 | 8,936円 |
項 目 | ③ 消耗品 | 小 計 | 2,660円 |
項 目 | ④ 防災学ぶゲーム用品(シャッフルプラス、INCASE) | 小 計 | 9,866円 |
合 計 | 35,559円 |