第3回 学生チャレンジ優秀企画学チャレ・レポート!
学生チャレンジ企画、いよいよ始動!
優秀企画に選ばれたチームが実際に活動する様子を、ホームページで皆さんにお伝えします!
CASE2 |
守山ゼミ・渡邉ゼミ連合 官学連携による地域犯罪改善のための環境犯罪学的提言 |
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対象活動 | 東京都板橋区内 青パトにてパトロールに参加 |
参加者 |
◎拓殖大学
守山ゼミ・渡邉ゼミ連合 6名
◎東京都
青少年・治安対策本部 総合対策部 治安対策課 主査 黛 和範 様
◎東京都板橋区役所(受け入れ先)
危機管理室 防災対策担当課 課長 浅賀 俊之 様 主査 平石 裕二 様 |
実際に青パトでのパトロールに参加
「官学連携による地域犯罪改善のための環境犯罪学的提言」の企画で、優秀企画に採択された守山ゼミ・渡邉ゼミ連合が活動を行いました。
提言のための具体的な活動として板橋区役所において、7月30日~8月2日の5日間、青パトに同乗し、板橋区内の治安状況を観察(計30名参加)しました。
※青パトとは、「青色回転灯装備車」のこと。警察署に申請し、自主防犯パトロールを適正に行えると認められた団体は、青色回転灯をつけた車両にて巡回できる。
板橋区の防犯対策の現状や事前に提出した質問に対し、浅賀課長と平石主査からお話いただいた後、
実際のパトロールに参加。3台の青パトに学生たちが各2名ずつ同乗し、板橋コース、志村コース、高島平コースの3つのコースに分かれて2時間パトロールを行いました。
みんな緊張の面持ちで、はじめてのパトロールカーに乗車。パトロールのポイントなどを教えてもらいながら、街を巡回しました。
パトロールという視点から街をみることに、戸惑いながらもパトロールの難しさも実感。巡回した場所は、ひったくりなどの犯罪の現場にもなりうることから、
実際に現場に訪れることが大切だと感じていたようでした。
熱心に質問する学生
3つのコースに分かれて同乗しました
防犯対策の現状を聞く学生
提言に活かせるお話しが聞けました
13:00 | 板橋区 危機管理室 防災対策担当課 浅賀課長、平石主査より防災対策の現状についてのお話(事前の質問に答えたいただく形で) |
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13:30 | 青パト パトロール開始 パトカー3台に各2名ずつ同乗し、3つのコースに分かれて2時間パトロール |
代表 西山 佳希さん
通常ゼミはゼミ単位として机の上だけで行われています。 でも私たちの勉強を外に出て行うことで、地域の方々に貢献できたらと思い、チャレンジ企画をきっかけとして応募しました。
どういうところがひったくりで狙われやすいという知識はぼんやりと頭にありましたが、実際に現場をパトロールしてみて、細い路地や区境、街灯が少ないところなど、本当に狙われやすいところがどんな場所か、身をもって理解できた気がします。
新しい発見もできました。警察と小学校とが情報を共有し、地域ぐるみで防犯意識を高めていること。今後の提言のヒントにもなりそうです。
8月から9月に調査。9月の合宿で調査などをまとめた後、10月18日、19日に東京都青少年治安対策本部「安全安心まちづくり」担当者会議で、プレゼンテーション(提言)を予定しています。
これから皆で企画を練りこんでいきます。
10月のプレゼンテーションで他の区役所の方々の反応がよければ、1月にもう一度行うかもしれません。
このような提言には調査のための機材費や現地での活動費も必要になってきますが、大学がサポートしてくれるので助かります。
だから学チャレはすごくありがたいです。これからも実施してくれるとうれしいです。
浅賀 俊之課長、平石 裕二主査
学生の皆さんが自らの目で現場を見たいという気持ちは、非常に良い心がけだと思います。
またひったくりという身近な犯罪に焦点を合わせ企画した点も、とても評価できます。
皆さんが現場を見られて、今後どのようにレポートをまとめていくのか興味がありますね。
とても熱心な印象をもちました。7月30日~8月2日の5日間、毎日6名ずつ参加されていて、やる気が伝わります。
パトロールする警備員にとっても、自分たちが見られているということでいい刺激になったはず。
青パトを街中で見かけることはあっても、実際に同行して現場を回ることは、なかなかないことですよね。
だからこそ、状況に応じパトロールのコースに変化をもたせたり、
犯罪の起こりやすい特定の区域について特別巡回を行ったりと犯罪を未然に防ぐための工夫を学生さんたちに身を持って体験していただければありがたいです。
学生の皆さんの話では、振り込め詐欺の寸劇とかも練習中とのことなので、機会をつくって、お年寄りの方々などに披露してもらいたいですね。
お年寄りは、学生の皆さんのような若い方、ちょうどお孫さんくらいの年ごろの方から言われたほうが受け入れてくれやすいのです。
単に上手な劇団員の方が劇をして、演技が素晴らしくても印象に残らないものです。
身近な人たちが一生懸命やるほうが、記憶に残る。だから、皆さんのような方々の力が必要なのです。
一過性なものにすることなく、これからの皆さんの活動に期待しています。
次回は、『工学部デザイン学科 工藤研究室』のレポートです。
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