学生チャレンジ企画は創立110周年を記念して、2010年にスタートしました。この取り組みは社会貢献、
国際交流、大学の活性化などにつながる活動を積極的に行っている学生をサポートするものです。
第5回となる2014年度は、19件の応募があり、書類選考、そしてプレゼンテーション選考の結果、
6件の企画が優秀企画に選ばれました。

 この最終報告書は、採択された企画を実施した学生たちの約1年間にわたる活動の集大成です。
ぜひ、拓大生のチャレンジ精神に触れてみてください。

 学生チャレンジ企画は、福祉・環境、地域活動、ボランティア、国際交流などにおいて学生の積極的な活動を支援するため、拓殖大学創立110周年記念事業の一環として2010年にスタートしました。
以後、学生チャレンジ企画は通称"学チャレ"と呼ばれ、毎年多くの取り組みが行われてきました。
 2014年度も19件(2013年15件)の応募があり、1次選考の書類審査と2次選考のプレゼンテーションを経て、最終的に6件のプロジェクトが採択されました。各企画の奨励金は必要経費によって10~23万円と差が
つきましたが、内容的にはいずれも甲乙つけ難く、その成果が期待されるものばかりです。6企画の活動は、2015年2月14日までにすべて完了し、2015年3月19日に最終報告がホームページでアップされます。
 本報告書は、今年度採択された6企画のPlan・Do・Check・Act、すなわち計画、活動、成果と反省点を
示したものです。まず注目されるのが成果です。6件の成果発表をみる限り、「国際交流の促進に貢献できた」、「アイデアのユニークさを評価された」、「現場でしか学べないものを吸収することができた」、「達成感を感じとることができた」、「想像した以上の気づき学びを得ることができた」、「貴重な学びの実践の場としての意義があった」など、いずれもポジティブに自己評価されており、プロジェクトの目的は達成されたと判断されます。精力的に活動された学生の皆さん、本当にご苦労様でした。この体験が必ずや皆さんの将来にとって貴重な財産になっていくものと確信いたします。
 いま一つ、メンバーの反省点も注目されます。準備不足、写真撮影等取り決めたルールの不徹底、終着点のブレ、あいまいなテーマ・コンセプト、役割分担の偏り、コミュニケーション・ギャップなどの反省点が
指摘されています。
 アメリカの国際法学者フェルプスは「失敗しない者は、つねに何事もなしえない」と語りました。アクションを起こすことが重要で、たとえ結果がパーフェクトでなくとも反省点から学ぶことも多いと考えます。実体験を
踏まえ、チームワークの大切さ、下準備の重要性、情報の共有、コミュニケーション能力、コンプライアンス等の重要性を学び、今後の大学における知の練磨や、やがて始まる就職活動に本企画の経験を生かして
いただければ、反省点も有為な結果をもたらすことと思います。
 今年度も学生チャレンジ企画は盛会裏に終了することができました。これもひとえに学生を積極的に指導
して頂いた指導教授の先生方、また学生たちの企画を受け入れていただいた行政機関、企業、各種団体のお陰と深く感謝しております。この場を借りまして厚くお礼申し上げます。最後に本報告書をご覧いただき、
学生チャレンジ企画がもつ意義を理解し、次年度へのチャレンジにつなげていただければうれしく思います。


(2014年3月)

第5回 学生チャレンジ企画 優秀企画一覧