“高尾山学”のススメ

団体名: 国際学部石川ゼミナール  代表者:国際学部 国際学科 3年 小原 悠暉 他7名

スケジュール

平成26年4月1日~平成27年2月14日

5月23日 「高尾山の自然をまもる市民の会」 9月27日 企業CSR佐川急便 1月7日 TOUMAIで情報収集
事務局長の橋本良仁さんを訪問 「高尾100年の森プロジェクト」訪問 1月21日 Botanic Green・染人織人・高尾山荘
7月4日 カフェTOUMAIで 10月4日 社会人基礎力育成グランプリ フィールドワーク・トランジションたま
第1回ワークショップ開催 学内選考会参加 主催味噌作り訪問
7月22日 町田市の小野路でフットパス 10月11日 浅川地下壕の見学 1月22日 八王子郷土資料館訪問
ルート散策・高尾山フィールドワーク 10月17日 紅陵祭で 1月23日 ゼミ活動振り返り・まとめ
8月19日 絵本『高尾山たかおさん』 「高尾山学ミニシンポジウム」開催 2月12日 カフェTOUMAIで
『高尾山ゆっくり散歩』著者の 10月21日 TOUMAI経営者の白川由紀さんと 第3回ワークショップ開催
雪子 F・グレイセングさんを訪問 打ち合わせ 2月14日 高尾山学のススメプロジェクト
8月22日 佐川急便本社訪問 11月21日 カフェTOUMAIで 振り返り・まとめ
9月9日 八王子で活動報告会 第2回ワークショップ開催    
9月10日 彩流社訪問 12月7日 金比羅神社こんぴらピクニック参加    

実施内容・成果

 


7月4日 カフェTOUMAIにて第1回ワークショップ


7月22日 高尾山のフィールドワークの登山

1年を通し、さまざまな高尾山に関わる活動を行っている方々(市民運動家、
イラストレーター、企業CSR 担当者、カフェ経営者、浅川金比羅神社の神主、高尾の葉で藍染をするBotanic Green、染色家の染人織人、高尾山荘、八王子郷土資料館スタッフ)にお話を伺った。 加えて、地域のイベント(浅川地下壕見学、浅川金比羅神社主催こんぴらピクニック、味噌作り見学)に参加し、地元の方々と交流した。高尾山のあらゆる面を学ぶため、ワークショップのゲスト探しで自ら行動した結果、フットワークが軽くなった。
 ワークショップはすべて地域の方々の交流の場であるカフェ「TOUMAI」で開催した。
 第1回ワークショップでは、高尾山の生物多様性の素晴らしさを学び、圏央道はその自然を壊してまで作る意味があったのか、数年後高尾山はどうなっているかを話し合った。
 「高尾山学のススメ」を本にする私たちの企画にアドバイスを伺うため、彩流社の出口綾子さんを訪問。出版は内容と売上が重要という点を踏まえ、自分たちの関心を具体的にどのように世間に伝えていくかを改めて考え直す必要があるとわかった。何かを形にすることは容易でないと痛感した。また伝えるために自分たちが学ぶべきことが何かを教わった。
 佐川急便CSR活動の一環である「高尾100年の森」を訪問。高尾山に圏央道が開通したことで自然が失われつつあるが、身近に豊かな自然の存在を知った。現場でしか学べない、感じ取れないものを吸収することができた。
 


10月17日 紅陵祭にて
「高尾山学ミニシンポジウム」開催。 参加者が
考えた「これからの高尾山」



12月7日 金比羅神社にてこんぴらピクニック
参加。地域の方々を始めとした参加者と
お話ししながらランチ。

そして、紅陵祭にて「高尾山学ミニシンポジウム」を開催。3名のゲストを招き、これからの高尾山について考えた。それぞれの活動とご意見を伺い、参加者と一緒に感想や意見を語り合った。哲学、歴史、地理、土地柄を学ぶことの重要性を知った。
 ワークショップの回を重ね、人に会う度に、高尾山に愛着が沸き、学びが深まった。大きな収穫は、「高尾山学」を通じて、多分野の方々と交流できたことだ。それぞれに多彩な学びが詰まっており、物事を多角点に捉える面白さ、重要性を感じた。過去を学び、教訓を得ることから、より新しいものを生み出す。つまり、歴史と経験のどちらも学ぶ必要があると気づいた。
そして、出会いや人のつながりの大切さを多くの方から教わり、私たち自身も実感できた。築いたネットワークは今後も大切にしたい。
 開発が進み、便利になる一方で、自然との共生を失えば困るのは人間である。しかし現実に開発は行われる。私たちが考えた持続可能な社会をつくる第一歩は、課題や現実と向き合い自分たちの問題であると自覚し、小さなことでも自分に出来ることを実行していくことである。私たちは「高尾山学」を通じたワークショップを多くの学びを得る場として作りあげることが出来たと思う。

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反省点など

 高尾という場所に注目したことで、今まで見えていなかった高尾の面白さをたくさん発見することができた。また、高尾にはゼミのテーマである「持続可能性」に通じる活動が多くあり、来年度以降のゼミ活動にも生かせる情報や、人や地域とのつながりを得ることができた。
 「高尾山学」の活動は、ゲストを招いてワークショップやミニシンポジウムを開くことで、雰囲気作りの重要性や、ワークショップを終えたあとの次への繋げ方など、運営の難しさを学んだ。「高尾山学」というテーマの終着点がぶれてしまっていることにも、ワークショップを開いたことで気付いた。
 今後の課題は、この高尾山学の「終着点」をはっきりとさせることである。軸となっている「持続可能性」がぶれてしまわないように、活動中は常に意識していきたい。
 活動していく上で問題になったのは、ゼミ活動以外の個人のスケジュール調整に難航したこと、活動の優先順位の違い、役割分担の偏りがあったことが挙げられる。情報の共有が遅れ、活動の進行をスムーズに進めることができなかったり、打ち合わせの機会を多く設けることができなかった。決めなければいけない事が先送りになってしまうこともあった。今後は、私事との両立の仕方や、情報共有の仕方を考え直し、より効率的な活動ができるようにしていきたい。

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収支報告

支出総額 141,094円 奨励金 140,000円

内訳

項目 個数 小計
<講師謝礼費>    
第1回ワークショップの講演費 1名 10,000円
ミニシンポジウムの講演費 3名 30,000円
第2回ワークショップの講演費 1名 10,000円
第3回ワークショップの講演費 2名 20,000円
<交通費>    
日影に3人で参加
日影バス停まで
往復3名 1,380円
別所に7人で参加
別所バス停まで
往復7名 8,820円
南砂町に1人で参加
南砂町駅まで
往復1名 1,200円
宮の前に4人で参加
宮の前バス停まで
往復4名 1,560円
茗荷谷に4人で参加
茗荷谷駅まで
往復4名 5,200円
高尾駅から4人で参加
南浅川町まで
往復4名 3,800円
講師訪問手土産代   4,860円
講師飲み物代   272円
資料代   800円
<事務用品>    
ホワイトボード   1,728円
A4用紙   1,668円
SDカード   1,360円
ICレコード   4,404円
文具(ペン 封筒 ホワイトボード用ペン)   2,082円
コピー代   1,300円
フリーペーパー印刷代   30,660円

合計: 141,094円

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レポート、報告書一覧

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