目的

　私は大学入学と共に東京に上京し一人暮らしをしている。その立場から昨今問題になっている「若者の投票率の低さ」は私のような学生の投票制度の無知に一因があるのではないか、と考えた。さらに、先日「１８歳の選挙権」について衆議院で可決されたこともあり、より一層若者が選挙について学ぶ場が必要であると感じている。
　当ゼミは政治を中心に学んでいるため、この問題に大変熟考しやすい環境である。選挙経験者と選挙未経験者がおり、双方の立場から問題に関わることができる。その私たちが投票制度を学び、若い世代の方々に発信することで、選挙の投票を促し政治に関心をもつきっかけ作りを図る。
　また、前橋育英高校で１８歳もしくは１８歳間近の学生にむけて「出張教室」を行い、政治を楽しく教えることで、高校生の政治離れを防ぎ、関心を持つきっかけづくりを図る。
　そして、来年の参院選の際有権者となる高校生が少しでも知識がある状態で選挙に臨めることを目的としている。

「計画の概要」
高校生への出前授業の企画としては、ゼミ生の母校である"私立前橋育英高等学校"の３年生にご協力いただく。総合学習の時間を使わせていただき、選挙制度の仕組みをロールプレイ形式で楽しくかつ分かりやすく伝えることで選挙への意識向上を図る。なお、ご協力いただく"私立前橋育英高等学校"には校長先生からの快諾も得ている。
また高校生に教えるに当たり私たち自身の勉強会の場を設けることで更なる質の高いものを目指す。

「手順と手法」
◎前橋育英高等学校への出前授業
＜内容＞
１）事前アンケートの実施
　　高校生の選挙知識の調査のため、出前授業前に協力していただく高校にアンケート用紙を郵送する。
　　全学年の全クラスを対象とし、各学年から5クラスずつ無作為に選定 して行う。
　　回収後、集計し当日の参考にする。
２）ロールプレイでの模擬選挙
　　実際に生徒の皆さんで国を作り、選挙制度や一票の格差などについて学んでいただく。
３）選挙制度についての説明資料配布
　　小選挙区比例代表並立制の説明を文面でも見てわかるように記載する

◎ゼミ生勉強会
＜内容＞
１）プレステップ政治学（弘文堂/甲斐信好著）を使っての基礎学習
２）日本学術会議政治学委員会政治過程分科会、明治大学政治制度研究センター主催
公開シンポジウム：「若者の投票率をいかに向上させるか　選挙権年齢の１８歳への
引き下げに寄せて」への参加

期待される成果

◎高校生
・政治・選挙を知ることの大切さをロールプレイで行うことで実感、また体感することができる。
・３年生を対象に行うことで、進路を決める上でいいきっかけになる。
・「１８歳選挙権」が議論されている今学ぶことで、より選挙への意欲がわく。

◎甲斐ゼミナール
・政治・選挙を教えるために勉強会・話し合いを行うことで政治の理解が深まる。
・高校での出前授業を通してプレゼンテーション能力の向上を図ることができる。

◎拓殖大学・国際学部
・国際社会に不可欠な政治を理解している人（国際人）を増やすことができる。
・政治に明るい、意欲的な学生がいると知ってもらうことで、拓大生の社会貢献の期待値をアピールできる。
・政治学習を発信することで、国際学部政治コースの紹介につながる。
・高校に赴くことで拓殖大学の政治への関心度を知ってもらうきっかけになる。
・ゼミ生という学生が携わることで拓大生の自主性をアピールできる。

実施期間

平成27年5月17日～平成27年9月3日

5月17日（日）　前橋育英高等学校担当教諭との話し合い
5月26日（火）　高校宛に企画書の提出
6月3日（水） 第一回　事前勉強会「第二章　初めての選挙」
6月10日（水）　第二回　事前勉強会「第二章　初めての選挙」続き
6月17日（水）　第三回　事前勉強会「第三章　議会と政治家」
6月24日（水）　第四回　事前勉強会「第四章　権力分立と政治システム」
7月8日（水） 　アンケート製作開始
7月13日（月）　アンケート実施
7月18日（土）　公開シンポジウム（明治大学駿河台キャンパス）
8月31日（月）　出前授業（前橋育英高等学校）
※また、前橋育英高校とは夏休み中に打ち合わせを数回する予定です。（日程未定）

企画経費

総経費　74,551円　　奨励金利用額　73,000円

メンバー一覧