地域開拓お散歩プロジェクト
~文京からはじまる日本再発見の旅~
播磨坂や占春園といった名所を知っているだろうか。これらは文京キャンパスの特に身近に存在している。
しかし、私達がこれらを知ったのは昨年から始めた「ゼミ散歩」を通してだった。新しい発見により喜びを感じたと同時に知らなかった事への恥ずかしさを感じた。すごく身近にある日本の文化と歴史が最も遠い存在になっていると気づかせてくれたことがフラヌール(遊歩者)感覚の文化散歩であった。また、日本人として日本の魅力をグローバル化の中で発見し、文化的アイデンティティを自覚するヒラメキが大事だと知った。
文京区は文化と歴史を誇れる地域であり、この地域に我が拓殖大学は所属している。しかし拓大生が文京区の魅力をあまりにもよく知らない。そこで、私たちは「ゼミ散歩」の活動を発展させ、より多くの拓大生に散歩を通して、自分のルーツと基盤をしっかり認識し固めてもらう事を願う。文京区の“新地開拓”に特化したこの地域密着・貢献型散歩を通して、江戸から東京へ、東京から世界へという日本が歩んできた道(歴史)を、身を持って感じてほしい。そしてグローバル化へ進む日本人としての若者の使命感に燃えてもらいたい。さらに、自律性を持った「歩く」拓大生の姿勢を地域にアピールし、新しいキャンパスという一新した大学に相応しい良いマナー、良いモラル、良い志を持つ大学生を私たちも含め目指していきたい。
グローバル化の中で、日本の大学生にとって、まず自分自身についてよく理解しておかなければいけない。
それから自信を持って、「日本」を世界へ発信し理解してもらう。この散歩は拓大生自らの自己啓発と自己満足で終わるのではなく、さらに2020年東京オリンピックを控える今、日本に来ている留学生をはじめ、日本に関心を持ち、これから日本に来ようとする外国の方々にも文京区の良さ、東京の良さ、日本の良さを共感してもらいたい。今の日本は世界から注目されている。外国人観光客はどんどん増える中、文京区の史跡を訪れる人はあまり多いとは言えない。私達拓大生という日本の若者のパワーで企画する散歩コースを提案し、より世界へ発信していきたい。文京区を知ってほしい、そして文京区にある拓殖大学を知ってほしい。
拓大生が自ら企画するインハウスお散歩プロジェクトを通して、多くの学生に“拓大・文京区から日本の歴史や文化をより自覚し誇りを持ってもらう”、“散歩を通して日本の未来を担う者としてのマナーと意識を向上させる”、そして、“海外の人々に日本を楽しめる以上に傾倒するための発信をしていく”。この3点は私達プロジェクトの大きな目的としている。
最後に、前期の準備段階では企画者の私達は散歩というツールで日本を再発見する楽しさ、日本に対する意識の向上、地域と国のために外部へ発信する必要性があると実感した。今回のプロジェクトでは一橋大学大学院MBAコースに在籍する次世代のグローバルリーダーにも共感してもらい、大きな協力をしてもらった。日本の視点とグローバルな視点が交差するふれあいの中で、私達はグローバルコミュニケーションの経験と意味について身を持って体験し、学習意欲や世界への志を向上にも繋げた。そこで、私達は日本学生が地域や世界に何を返していくか、貢献していけるのか。このプロジェクトを通して、証明するチャンスを頂きたい。
「計画の概要」
鄭偉ゼミの4年、3年でグループを分け、テーマの違った文京区発の散歩コースを6コース提案し、
マップを作成します。活動を行う前に宣伝用のロードムービーやポスターを作成しインターネットを利用して
宣伝活動を行います。活動参加の第一ターゲットは拓殖大学に在籍する学生とし、また協力をしてくれる
一橋大学大学院ICSの方々へも多くの参加を促します。企画期間での活動は4回とし、活動日の散歩風景を
撮影しロードムービー2を作成します。完成したマップを全てまとめた1冊の散歩本に作り上げ、また散歩コースに海外からの旅行客が楽しめるよう編集します。ロードムービーや散歩コースをホームページにまとめ、海外大学のホームページにリンク先としてもらいます。また、オープンキャンパスを通し、高校生にも拓殖大学の強みを宣伝するために利用します。
「提案する6コースについて」
・「近代教育の来た道」(代表:荒井・吉野)
(スタート)御茶ノ水駅→湯島聖堂→神田明神→霊雲寺→湯島天神→麒祥院→旧岩崎邸庭園→根津神社(ゴール)
・「文豪の息を感じる街」(代表:松崎・山本)
(スタート)根津駅→根津神社→夏目漱石旧居跡→東京大学(休憩)→菊坂の周り→ふるさと歴史館(ゴール)
・「後藤新平未完の夢」(代表:八ツ田・高村)
(スタート)新大塚駅→大塚公園(ラジオ体操・15分)→教育の森公園(占春園・20分)→旧東京医学校小石川植物園(休憩含み35分)→縛られ地蔵→播磨坂→小石川後楽園(ゴール)
・「緑に包まれる都市空間」(代表:三森・奈良橋)
(スタート)千石駅→天心聖教聖堂→東洋文庫ミュージアム→六義園(休憩)→富士神社→江岸寺~大運寺→吉祥寺→本駒込駅→駒込土産店跡→白山神社→白山駅(ゴール)
・「新旧の越境」(代表:松村・石山)
(スタート)江戸川橋駅→江戸川公園(関口芭蕉庵)→新江戸川公園→永青文庫→鳩山会館→護国寺→新渡戸稲造旧居跡→徳川慶喜終焉の地→しばられ地蔵→拓殖大学(ゴール)
・「文学記念日」(代表:金田・西田)
(スタート)本郷三丁目→東大前→根津神社→光源寺(駒込大観音)あさ香社跡(落合直文終焉の地)→高村光太郎旧跡地→旧安田楠雄→森鴎外記念館→千駄木駅(ゴール)
*テーマ別、各3時間の上記散歩コースを提案します。
「手順と手法」
上記のコースのマップを手書きで作成し、印刷会社に注文をして手作りマップとします。
ロードムービーでは"参加者全員"を主人公とします。
(*ホームページにアップされる場合は本人の同意確認を行います。)
下記では期待される成果を「学生」と「大学」にカテゴライズして記述していく。
1.学生
①鄭ゼミ生
企画の会議や制作物の作成を通して協調力、コミュニケーション力を得る。
また各自が散歩コースの代表を務める事で企画のマネジメント力、責任感、基礎学力の向上となる。
②一般学生
文京区の魅力に触れることにより今後の大学生活の充実へと繋がり、
日本の文化を学び直す事で学習意欲も向上する。
また、グローバルコミュニケーションを身近で感じられることにより海外へ目を向ける機会となる。
③留学生
一橋大学大学院の方々のようにグローバルリーダーとして日本企業や日本を相手に
活躍を目指す留学生にとって、日本の歴史や文化、地域の仕組みを知ることが出来る。
また、日本人学生と交流することで日本語の学習となり、
新たな輪も広がるため今後の生活の充実へと繋がる。
*全体として、日本文化・社会の再発見、今後のヒラメキの機会となり、より良い国際交流を実現できる。
また、運動部に所属しない学生にとって運動の機会となり、基礎体力の向上となる。
2.学校
・第一に学生チャレンジ企画というプログラムを多くの学生に知ってもらえる。
プログラム参加者の増加により企画の競争力が増し、学生と同時に学校の発展へと繋がる。
・グローバルコミュニケーションを経験した学生の留学意欲向上により
拓殖大学の留学プログラムへの参加増加を図る。
・私達の作成する歩きのエチケットの
マニュアル化する事で事務職の方々の指導の減少を図り、地域からの評価がより良いものとなる。
・オープンキャンパスにゼミ紹介として参加するため、大学プログラム、
そして私達のプログラムを広げていくことで、入学希望者の増加へと繋がる。
・ホームページにリンクとして載せてもらう事で、より海外に世界に一番近い拓殖大学を知ってもらう。
また、一橋大学大学院の留学生による宣伝で拓殖大学への留学希望者の増加へと繋がる。
*多くの学生と共に活動する事で、"拓殖大学"全体として地域社会に貢献する事が出来る。
そして、"拓殖大学"の本来の目的を学生が理解し行動する事で、さらに良い拓殖大学への発展を
実現できる。
平成27年7月4日~平成27年2月15日
総経費 139,358円 奨励金利用額 140,000円
①機材(購入品) | |
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(1)機材備品一式 | 91,658円 |
(2)制作物品 | 47,700円 |
氏名 | 学部 学年 |
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八ツ田 幸伸 | 政経学部 4年 |
三森 夏奈 | 政経学部 4年 |
村松 城摩 | 商学部 4年 |
山本 麻衣 | 商学部 4年 |
西田 裕貴 | 政経学部 4年 |
荒井 勇人 | 政経学部 4年 |
石山 直人 | 政経学部 4年 |
高村 光 | 商学部 4年 |
松崎 有香 | 商学部 4年 |
蓬澤 俊 | 商学部 4年 |
吉野 杏治 | 商学部 4年 |
奈良橋 夏菜 | 政経学部 4年 |
金田 健哉 | 政経学部 4年 |
氏名 | 学部 学年 |
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金田 航弥 | 商学部 3年 |
中村 圭吾 | 政経学部 3年 |
萱原 直人 | 商学部 3年 |
三井 亮太 | 商学部 3年 |
米本 恭平 | 商学部 4年 |
竹内 大稀 | 政経学部 3年 |
吉本 仁 | 商学部 3年 |
上野 彩香 | 商学部 3年 |
伊藤 梢 | 商学部 3年 |
土井 義基 | 政経学部 3年 |
加藤 弘隆 | 商学部 3年 |
草野 勇太 | 政経学部 3年 |
黒羽 良樹 | 政経学部 3年 |
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