2017年度第8回学生チャレンジ企画 実施報告書

How to Hunt a job in Japan!
~動画で伝える外国人留学生のための
日本就活成功戦略ガイド~

団体名 英米語学科 藤本ゼミナール
代表者 外国語学部 英米語学科 3年 田中 希美
参加メンバー人数 10名

実施スケジュール

2017年7月2日~2018年1月9日

7月2日 アンケート調査実施
8月2日 孫 陽さん(商学部経営学科 2011年卒業)インタビュー
8月7日 ミーティング(途中経過報告と今後の予定について) 八王子
8月15日 リン シン イさん(国際学部国際学科 2015年卒業)
インタビュー、インタビュー終了後ミーティング(浜松町)
8月24日 イエン モンさん(政経学部法律政治学科 2012年卒業)インタビュー、
インタビュー終了後ミーティング(昭島)
1月9日 動画上映会 八王子国際キャンパス A304教室 参加者8名

実施内容・成果

 私たち藤本ゼミナールでは、日本で就職を希望する在日留学生および日本へ留学を希望する学生に、いち早く就職活動のシステムを理解してもらい、就職に対する不安や疑問を取り除き、日本での就職を促し、労働力不足の改善の一助となること目的としてこのプロジェクトを始めた。さらにこのプロジェクトを通じて、拓殖大学が留学生に対してサポート体制があることを国内外へアピールするとともに、拓殖大学を卒業し日本で就職した留学生と現役学生との架け橋を作り、孤立しやすい留学生のネットワークを広げることを促進したいとも考えた。
 7月上旬、このプロジェクトを始める準備として、留学生は就職活動に対してどのような意見を持っているのかを把握するために本学在学中の留学生にアンケート調査をインターネット上で実施した。アンケート調査をスムーズに行ってもらうためにURLとQRコードを載せた用紙を配布してより多くの学生の意見を聞けるようにした。その結果、約60人の学生から回答を得た。アンケート回答から、日本の文化が好きで日本で就職したいと考えている留学生が6割を占めていたことがわかった。そして、留学生は就職情報を得ているものの、半数以上の学生は日本の就職プロセスを理解できていないことも把握することができた。このことから、今回の活動の必要性を感じた。このアンケートによって得た意見を参考にし、留学生の就職活動に関する不安や疑問をまとめ、企業にインタビューする際の質問を作成した。

  • PIC

    パソコン室にて学生チャレンジの動画編集を行っている様子。役割分担をし、各自作業を進めました。

  • PIC

    語学サロンにて今後の活動スケジュールについてミーティング。

 上記のアンケートと同時進行で卒業生のリストを作成した。その際には拓殖大学就職部の方にご協力いただいた。そして20名程度のリストの中でさらに出身地、業界を絞った。8月上旬にゼミのメンバーで手分けをしてインタビュー実施に向け様々な企業に電話をし、アポイントメントを取った。退職、異動、会社で対応できないなどの理由により、インタビューに対応していただけた企業は3社であった。しかしながら、インタビューとは別に用意した企業向けのアンケートには9月時点で22社の企業から回答をいただき、さらに約10社からの回答待ちであった。これにより企業が留学生の採用にあたり求めていることなどを知ることができた。この企業向けのアンケートから、企業は留学生に対して語学力を求めているとともに、積極性に溢れるコミュニケーション能力を求めていることが多いことを読み取ることができました。
 8月中に各企業に日程を調整していただき、インタビューを行った。会社訪問をするのは初めての経験であり、緊張感を持ちながら行動した。企業の方からお話を伺ったことは留学生への情報提供のためだけではなく、私たちが就職活動する際にもとても役に立ち、貴重な経験となった。このプロジェクトで企業へインタビューやアンケートした結果から分かったことは、前文でも述べたように、コミュニケーション能力、忍耐強さ、チャレンジ精神が大切ということでした。これらを参考にしながら、動画編集を行った。

  • PIC

    語学サロンにて学生チャレンジについての取材。

  • PIC

    株式会社フォスター電気にて、拓殖大学を卒業した留学生イエンモンさんにインタビューを行った。

  • 完成した動画

  • 反省点など

     私たちはこの活動において、現役留学生の円滑な就職活動の促進をひとつの目標とした。そこで、留学生は就職活動にどのような疑問、不安を持っているのかを理解するために現役留学生へのアンケートを実施し、アンケートは約60人の方に答えてもらい、インタビュー時の質問の参考資料として活用した。
     インタビューを実施していく上で苦労したことは、拓殖大学を卒業した留学生が働いている企業に連絡を取り、この企画の概要を一から説明しインタビューを受けてほしいという旨を伝えることだ。留学生が就職した企業に問い合わせてみると、すでに退職していたり、企業の様々な事情でインタビューを断られることも多かった。こういったこともあり、当初は10人程度の留学生の方たちにインタビューする予定だったが、結果としてインタビューをできた方は3人だった。私たちは就職部の方たちに協力してもらい、この3人の方たちとアポイントをとりインタビューを実施した。
     こういった活動で動画を撮影するのは初めてのことだったので、留学生の動画を撮影する前に、撮影についてもっと詳しく勉強し、カメラのアングル調整などの工夫をしておけば良かったと思う。
     2つ目の反省点は動画編集後の作業についてである。予定では9月中に動画の編集を開始したが、他言語の字幕を付けて編集するのは難しい状況であった。しかし、10月中にメンバーが協力して作業を行い、1月9日に上映会を開催した。参加者からは「テーマに沿ってしっかりフォーカスしてたインタビュー内容だったから見てる方は理解しやすかった」、「留学生ではないが就活に役立った」との意見があった。
     最後になりますが、この「How to Hunt a Job in Japan」に携わってくださった全ての関係者の方々に、心より感謝申し上げたいと思う。これからも私たちの後輩の手本となるようにご指導をいただきたいと思う。なお、実施する予定だったインタビューが3回になってしまった為残金が生じ、24,163円を大学に返金した。

    収支報告

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