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2025年09月17日
ガクチャレレポート
vol.1
「水辺探し」

自由な発想と熱意が詰まったガクチャレ!その中で高く評価され、見事に採択を果たした企画が、いよいよ実際の活動へと踏み出しました。アイデアがどのように現実のプロジェクトとして展開されているのか、現場を訪ね、その想いと手応えを取材してきました。
ガクチャレレポート vol.1
「水辺探し」
取材日当日の実施内容
八王子国際キャンパスの工場にて、9月中旬に開催するイベントで子供たちに遊んでもらうための竹のおもちゃを製作しました。また、大学の裏山では竹を採取。竹のおもちゃ製作担当の林優斗さんを中心に、竹の特性を学びながら取り組みました。

今回、イベントのために考案した竹のおもちゃは全部で9種類。水鉄砲、玉鉄砲、けん玉、弓矢、竹ぽっくり、竹トンボ、竹馬、流しそうめん、そして試作中の木琴です。今日は工学部デザイン科の4年生2名と3年生2名が工場に集まり、けん玉製作を中心に進めていきます。
「水辺探し」は、全員が工学部に所属。授業でも工場を利用しているため、工具や機械を使った作業には慣れていますが、竹を扱うのは初めてのメンバーがほとんどです。本企画の元となった昨年のイベントに参加し、竹の水鉄砲作りの経験がある4年生の林さんがアドバイスしながら、役割分担して製作を行いました。竹を機械で切断する場面では、けがをしないよう、真剣な表情です。わからないことは工場の先生に質問しながら、進めました。
裏山で採取する竹は1本1本、太さや長さが違うので、それぞれのおもちゃに適したものを見定めるところからスタートします。竹ぽっくりや竹馬には、人の足を支えられるしっかりとした太いもの、弓矢のバネや竹トンボなどは細いものなど、さまざまな種類が必要です。今日は主に、けん玉に適した握りやすい太さの竹を探し、調達しました。




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代表者インタビュー
商学部 経営学科3年
水辺探し
- 代表
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菊地 康晃
山形県立山形南高校出身
活動を始めたきっかけ
2024年、八王子市主催の水辺活用イベント「ミズカラ」へ永見研究室として出展し、私と林さんが参加しました。小学生を対象に、謎解きクイズで水辺の危険を伝えたり、竹で作った水鉄砲で遊んでもらう内容でしたが、反応がとてもよかったので、今年もぜひ実施したいと思ったのがきっかけです。子供は20名以上、保護者を含めると50名以上が参加してくれて、イベントで使ったおもちゃを子供たちにプレゼントすると、喜んでくれました。今回は竹を活用したおもちゃの種類を増やし、水辺の危険を啓発できるプログラムにしたいと考え、企画を立案しました。
これまでの活動を振り返って
昨年実施したイベントの反省を踏まえて、改善点を議論しました。まず、現代の子供たちは使ったことがなく、昔遊びができる竹のおもちゃの種類を増やすために、どのようなものがあるか探すところから始めました。作るものが決まったら、見様見真似で1から作り方を考えます。うまくいかないこともたくさんありましたが、工場の先生に協力してもらい、試行錯誤して製作してきました。謎解きは私が担当し、竹のおもちゃ製作は林さんが担当です。昨年の経験がある4年生が指示をして3年生がどんどん手を動かし、協力しながら進めているため、今のところ活動計画は順調に進んでいます。

今日の活動を振り返って
おもちゃは各10セットの製作が目標です。現在8割程度、終わっていますが、今日は残りのおもちゃを製作しました。おもちゃ作りで気を遣っているのは、安全性です。ささくれだってしまう箇所を小刀で削って滑らかにするなど、子供たちが安心して使えるように加工を施しています。特に製作が難しかったのは、玉鉄砲と竹トンボ。玉鉄砲は穴あけ加工や竹のバネの長さ、幅の調整に苦労し、竹トンボは左右のバランスが整っていないとうまく飛ばないので、手作業で繊細な調整を行いました。まだ作り方が確立できていないので、さらに研究してうまく飛ぶものを作りたいです。
今後の活動予定や抱負
竹のおもちゃ製作を終えた後は、謎解きクイズのパネル制作や、パネルの設置場所など会場レイアウトを考える予定です。また多くの小学生に参加してもらえるように、学校を訪問してイベントについて知ってもらえるような広報活動をしたいと思っています。最後まで会議を重ねながらブラッシュアップして、いい企画にしていきたいです。このプロジェクトは地域活性化を目的とした活動です。いまの子供たちは屋内で遊ぶことが多いかもしれませんが、イベントに参加して水辺の危険性について学んだり、竹のおもちゃに触れたりすることで、もっともっと自然の中で遊ぶ喜びを知ってほしいなと思います。

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