2013年度(第4回)学生チャレンジ企画 実施報告書

日系ブラジル人、職育の体制づくり

実施内容 成果 反省点・今後の展望 収支報告 ホームページ掲載

実施内容

実施スケジュール平成25年5月15日~11月(納品は2月)

5/15 作業計画の立案、小笠原の地域や特産物の理解、
母島トマトの試食・写真撮影
5/20 小笠原応援団や現地の人との顔合わせ
5/21 ミーティング
5/28 ミーティング、パッションフルーツの写真撮影
 6/4 ミーティング
 7 /23〜28 小笠原母島の実地調査
 9 デザイン案やPR方法の検討・PR媒体の制作
10 仮提案
11 デザインの洗練・PR媒体の完成
 5月15日より小笠原母島トマトのPRプロジェクトを開始しました。まず、作業計画の立案、小笠原の地域や特産物の理解を深めるためのミーティングを行いました。その後、6月までは現地から送られてきたトマトやパッションフルーツの写真撮影や試食を行いPRについての理解や知識を深めました。

 7月23日~28日の計6日間、小笠原母島へ赴き生産者の方の要望や地域の特性について実地調査を行いました。初日は主に島内の自然環境を紹介していただき、亜熱帯ならではの植物や母島にしか生息しない生き物を見ることができました。二日目はミニトマトやパッションフルーツを生産している農園をまわり、生産方法や販売方法について詳しいお話を伺いました。三日目には懇親会を開いていただき、生産者の方との意見交換でデザインのイメージや販売方法の要望を聞くことができました。また、トマトのPRをするという名目で始まったプロジェクトではありますが、結果的に、ミニトマトとパッションフルーツのPRの要望があり、これらの商品PRについて検討することが決まりました。

 9月上旬よりPR方法とデザイン案についての検討を始め、コンセプトを「太陽の贈りもの」に決定し、また、制作するものをパッケージ・説明カード・ポスターとしました。作業に関してはパッケージ班と説明カード班、ポスター班のそれぞれ3つに別けて作業を行い、成果を一週間に一度プレゼンテーションし、チームで議論してデザイン案の検討を行いました。

小笠原母島にて、パッションフルーツ栽培の
説明を受けた後の集合写真 7/25

小笠原母島にて、現地の人たちとの
意見交換の様子 7/26

 10月15日には元東京都職員である渡邊さんを招いて仮提案を行いご意見をいただくことができました。その後、試作品とプレゼンテーションをビデオ録画して小笠原母島へ送り、生産者の方々からも意見や要望をいただきました。それをもとに再度ミーティングを行い、デザインの方向性と今後の予定などをまとめました。
 11月はデザインの洗練と写真撮影を現地の方にお願いしました。また、予定では11月に納品でしたが、現地の方の都合により2月に納品することとなりました。

パッケージとパンフレット

デザインしたポスター案

成果

今回の活動を通した成果は、小笠原諸島母島で採れるミニトマトとパッションフルーツの、パッケージリニューアル及び宣伝用パンフレット、ポスター制作です。

【パッケージ】
郵送及び店頭販売用のパッケージの改良
○トマト用:小笠原のミニトマトは、飴玉のような甘さと太陽のような赤さが印象的でした。そこで、その魅力を見せる、透明な小分けケースでの少量販売を提案しました。また、これまで使用されていたパッケージの改良案も併せてデザインしました。
○パッションフルーツ用:日照豊かな環境は、酸味の少ない上質なパッションフルーツを育てます。小笠原の環境と高品位さを活かして、南国風のパッケージと贈答品用にも使用できる、郵送時のカバーをデザインしました。

【パンフレット】
農作物を紹介するパンフレット
○トマト用:小笠原の環境や栽培方法を紹介し、他産地との違いや小笠原の魅力を伝えるパンフレットをデザインしました。
○パッションフルーツ用:知名度の低いパッションフルーツに、慣れ親しんでもらうためのパンフレットを制作しました。小笠原の説明、栽培方法、食べごろ、食べ方、レシピを掲載しました。

【ポスター】
農作物を宣伝するポスター
 掲示される場所の特性に合わせ、2サイズのポスターを提案しました。
○店頭用:スペースが限られており、ポスターと接する時間も短いため、A3サイズでパッと見て小笠原と農作物を結びつけることを目的としました。
○船内用:大きな場所で掲示できるため、A1サイズで制作しました。時間のある船内に掲示する為、農作物の紹介を加えたデザインにしました。

 今回の活動では、実際のデザイン制作に関する仕事を任され、良い経験となりました。初めて経験することも多く戸惑う中、グループのメンバーや協力してくださった先生方と相談し、コンセプト決定やアイデア出しを行いました。デザイン制作の仕方や流れ、実際に印刷、使用する際の注意点などを学べたことが、私たちにとって大きな成果です。

反省点・今後の展望

【苦労したこと】
ポスター、パンフレット、パッケージ制作においてアイデア出しに苦労しました。生産者側の意見をすべて取り入れると、情報量が多くデザインが悪くなり、取り入れないと要求に答えることができないのでその折り合いをつけることが大変でした。
また、アイデアが決定した後の過程では、3種類の作品を統一のテーマで表現する必要がありました。その際、チーム内でのコミュニケーションがうまくとれず、何度も話し合わなければなりませんでした。さらにパッケージは、店舗用、郵送用、お土産用、の3パターンをシリーズ化する必要があり、それぞれ異なった用途でありながら統一感を出すことが求められ苦労しました。
制作段階では、ポスターを制作するためのソフトに対する知識が不足していたため、学習しながら作業に苦心しました。
さらに、作品のプロトタイプが出来上がり小笠原の方々の意見をもらう際、距離が離れているため直接会うことが出来ず、メールのやり取りとなりうまく連携がとれず意思の疎通に大変苦労しました。


【うまくいかなかったこと】
第一に、ミニトマトの小分け販売用に円柱ケースのデザインを考えておりましたが、コストが見合わず実現できませんでした。
また、現地での写真撮影が十分できなかったこと、現地調査に行った際のヒアリングで積極的に話をすることができなかったことが心残りです。
さらに、個別作業が多くなってしまい、意見交換や共同作業などチームの良さをあまり活かすことができなかったことが挙げられます。
また、デザイン面でのブランド化手法などの知識不足により、全体を見通したブランド化がうまくできませんでした。


【今後の展望】
今後はチーム内で情報交換をより密におこない、生産者の方々との連絡もより素早く行えるように改善していきたいです。
ポスター、パンフレット、パッケージをブラッシュアップして、小笠原の農作物を日本中にアピールできるようなデザインを考えていきたいです。

収支報告

支出総額 390,400円 奨励金 190,000円

内訳

項目 個数 小計
交通費
高尾⇔竹芝駅(JR)
4名 38,560円
竹芝⇔父島(おがさわら丸) 4名 180,000円
(奨励金)
父島⇔母島(ははじま丸) 4名 46,840円
(一部奨励金)
項目 個数 小計
宿泊
母島で3泊
4名 60,000円
飲食費(6日間) 4名 40,000円
消耗品 プリント用紙、インク 一式 25,000円

合計 390,400円

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実施計画書

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