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2025年10月20日
ガクチャレレポート
vol.4
「日越カルチャー」
自由な発想と熱意が詰まったガクチャレ!その中で高く評価され、見事に採択を果たした企画が、いよいよ実際の活動へと踏み出しました。アイデアがどのように現実のプロジェクトとして展開されているのか、現場を訪ね、その想いと手応えを取材してきました。
ガクチャレレポート vol.4
「日越カルチャー」
取材日当日の実施内容
8月にベトナムを訪れ、現地の学生と一緒に竹製のゴミ箱を製作し、ゴミの分別方法を楽しく学ぶイベントを開催した日越カルチャー。今日は文京キャンパスに集まり、イベント終了後もゴミの分別を継続してもらうためのアイディア出しを行いました。
日越カルチャーは、8月14日(木)~16日(土)にベトナム・カントー市にある中学校および高校を訪れ、ゴミの分別について学ぶイベントを行いました。両校はリーダーのグエンさんの母校です。各校50名の学生が参加し、ゲーム形式でゴミの分別を行うレクリエーションや、学校で実際に使用する竹製のゴミ箱の製作を行いました。
今日はベトナム訪問から1か月以上が経ち、イベントが終わった後も現地の学校でゴミ分別を継続させるための話し合いを行います。ベトナムでのゴミの分別方法は、「リサイクル可能なもの」、「再利用可能なもの」、「食品廃棄物」の3種類。ゴミ箱も3種類つくり、校内の4か所に設置できるよう計12個を製作しました。
ゴミ箱をみんなで作ったのは、自分たちで作ったものであれば、愛着を持って使用してくれるのではないかという狙いから。しかし、イベントに参加できなかった生徒や参加していてもすでにルールを守れていない生徒と、きちんと守っている生徒との意識の差をどのように埋めるかが今後の課題です。
例えば、ルールがしっかり守れているかをチェックする管理者を1週間ごとに決めたり、カメラを設置してチェックしたりするなど、ゴミ分別を習慣化するためのアイディアを出し合いました。今後はこのアイディアをもとに、現地の高校生とオンラインミーティングを行って、対策を話し合う予定です。
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代表者インタビュー
商学部 経営学科4年
日越カルチャー
- 代表
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グエン チョン グエン
東京都 駿台外語&ビジネス専門学校出身
活動を始めたきっかけ
昨年もガクチャレの企画として、日越カルチャーで「日本とベトナムの文化交流 in Vietnam」を実施し、チャレンジ大賞を頂きました。今年は、よりレベルアップした企画をつくろうと、「共感マップ」を用いて考えることに。「共感マップ」とは、チーム全体で共通理解を深めるためのフレームワークです。その結果、昨年ベトナムを訪れた際、街にゴミが多いと感じたことや、学校にゴミ箱が見当たらなかったことを思い出し、メンバーの多くがベトナムの「ゴミ問題」に関心があることがわかりました。また、4月に現地の高校生を対象に実施した環境問題に関するアンケートでも、「ゴミ分別について学びたい」という多数の意見が。そこで今年はゴミの分別について楽しく学べる企画を実施することにしました。
これまでの活動について
イベントを開催するためのベトナム政府への申請方法が今年から変更になり、手続きに時間がかかり、大変でした。予定していた8月14日の申請が間に合わなかったので、イベントは15~16日に実施し、14日は準備に専念。「未来のゴミ箱」を考える企画は時間が足りずにできませんでしたが、実施後のアンケートでは参加者に楽しんでもらえたことがわかり、苦労が報われました。プレゼントしたエコバッグも、喜んでもらえてよかったです。高校でのイベント後、余った時間で行ったカラオケ大会もいい思い出になりました。
今日の活動を振り返って
このプロジェクトは、ゴミ箱を作ることがゴールではなく、自分たちで作ったゴミ箱をきちんと活用し、正しくゴミの分別を行えるようになるところまでがゴールです。今後は現地の高校生と定期的にオンラインミーティングを実施して、運用状況の調査やゴミの分別を定着させるための対策を練る予定です。ミーティングをいつ行うのか、どんな取り組みを提案するのかなどを話し合いました。
今後の活動予定や抱負
一方的に「ゴミの分別をしましょう!」と伝えるのではなく、楽しく自主的に習慣化するための仕組みを考えていきたいと思います。私は現在4年生ですが、卒業後はベトナムに子会社がある日本のIT関連の企業に就職することが決まりました。これからも仕事を通して少しでもベトナムに貢献していけたらと思っています。まずは残りの時間、ガクチャレにしっかり取り組み、母校への恩返しにつながるよう頑張ります。
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