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2026年03月09日

2025年度 第16回
実施報告書
「水辺探し」

実施報告書
「水辺探し」

竹のおもちゃや水辺の学びを通して
自然の中で遊ぶ喜びを伝えたい

企画名
子供たちへの水辺体験ライフ~南浅川~
チーム名
水辺探し
代表者
工学部 デザイン学科 4 年 菊地 康晃

企画概要

近年、外遊びの機会が減少していることから、子どもたちの水辺に対する危険認知の不足が課題となっている。そこで、浅川を題材に、水辺に関する知識を楽しく学べる機会を提供し、自然への関心喚起と安全意識の向上を図りたいと考えた。当初は、八王子市の水辺活用イベント「ミズカラ」において本活動を実施する予定であったが、イベントが中止となったため、代替え企画として学童保育にて開催。イベントは計2回、竹遊び体験とクイズ・謎解きを組み合わせたプログラムを実施し、遊びを通して自然への興味を引き出すとともに、水辺の安全について学べる構成とした。その結果、100名を超える児童が参加。今後も継続的な開催を目指したい。

第1回イベントの全体集合写真

活動の目的と目標

 昨年度の「ミズカラ」では、小学生を対象に八王子市にある浅川の身近さや自然遊びの楽しさを伝え、水辺の「遊び場」としての親しみを深めることを目的とします。加えて今年度は、浅川の水辺環境に加え、八王子国際キャンパスの実験実習工場裏にある竹資源を活用し、豊富な竹遊び体験や水辺クイズを通して、外遊びの促進と水辺の危険性について知ってもらう機会を作り、子どもたちの学びと安全意識向上につなげる取り組みを実施します。

1.目的

 近年、外遊びの減少に伴い、水辺に対する危険認識が十分に育まれていない現状があります。
 さらに、竹の放置が課題となっており、自然素材として有効活用することが求められています。
 そこで、地域の子どもたちを対象に、竹の体験型遊びや水辺の知識を学べる活動を学生が主体となり実施し、「身近な環境に親しみを持つきっかけづくり」「安全に自然と関われる力の育成」を図ります。

2.目標

(1)竹と水辺を組み合わせた体験型プログラムを実施し、八王子地域の子どもたち40人以上を参加対象とする。
(2)水辺の危険理解度について、クイズ正答率を昨年度5割→今年度7割以上へ向上させる。
(3)地域と大学が継続して取り組める水辺教育・竹資源活用の仕組みづくりにつなげる。本活動では、竹の昔遊びと、水辺に関するクイズ・謎解きを組み合わせ、「楽しく学べる」場を提供することで、八王子市の自然を未来へと引き継ぐ意識の醸成をめざします。

活動実績の報告

1.活動の進捗

 本活動では、八王子市の水辺環境と拓殖大学構内の竹資源を活用した体験型学習を学童保育にて実施しました。大学構内で竹を採取し、竹鉄砲・竹ぽっくりなどの安全に配慮した遊び道具の製作を行いました。また、水辺の知識や危険を楽しみながら学べるクイズ・謎解きを作成し、遊びの中で学びが深まるようストーリーやキャラクター設定も工夫しました。
 当初、参加予定だった八王子市の水辺活用イベント「ミズカラ」が中止となり、急遽、学童保育での実施となりましたが、学童側と連携を図り、室内でも展開できるよう内容を調整しました。結果として1回目のイベントを10月29日に実施し、小学生60人が参加しました。
 当日は児童を12人×5チームに分け、①竹とんぼ・竹けん玉 ②竹ぽっくりレース ③竹鉄砲 ④竹弓矢 ⑤水辺クイズ・謎解き の5ブースを20分ずつローテーション形式で体験してもらいました。チーム対抗方式にしたことで、競争と協力の両面から楽しさを引き出し、学習効果向上につなげました。
 2回目のイベントは、12月1日に実施し、小学生43人が参加しました。
 1回目の反省点を踏まえ、児童を11人のグループに分け、①自由遊び ②竹の弓矢・けん玉 ③竹クイズ ④水辺クイズ の4ブースを20分ずつローテーション形式で体験してもらいました。
 また、紅陵祭では、3日間で50人以上の来場者が訪れ、竹の弓矢体験とクイズ・謎解き体験で多くの満足度を得ることができました。

2.工夫した点

 クイズや競技の結果に応じて「缶バッジの選択権」を与える仕組みを設け、児童の主体的な参加を促しました。また、全児童が成功体験を得られるよう、学生が見本を示しながらサポートを行い、できたことを褒める声掛けを徹底しました。活動がストーリーとしてつながるよう、キャラクターの起用やミッション要素を取り入れ、水辺の危険に関する学びを理解できる構成としました。

3.活動中に生じた課題

 ・一つのブースに12人が集まるため、待機時間が発生し暇を持て余す児童がいた。
 ・ブースごとに進行速度が異なり、時間調整が難しかった。
 ・屋外と屋内で実施したことで、動線が交差し、混雑する場面があった。

4.課題に対して講じた対策

 時間差で体験が始められるよう誘導役を配置し、児童が常に動ける状態をつくりました。また、待機中も楽しめる練習環境を整え、児童の集中が切れないよう配慮しました。混雑が発生した際には即時にレイアウト変更と動線管理を行うことで、安全性を確保しました。
 今回の活動を通して、柔軟な対応力と安全管理体制が成功要因となった一方、運営面の改善余地も明確になりました。次回以降は、屋外実施中心の可能性を高めつつ、人数規模に応じた進行設計を強化し、より充実した学びと体験を提供できる活動へ発展させていきたいです。

水辺の危険に関するクイズ問題

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活動成果

1.目標の達成度

 本活動では「水辺への関心と安全意識の向上」および「竹資源を活用した外遊びの促進」を目的に、成果指標として、①参加人数40人以上、②水辺の危険理解率70%以上を設定しました。その結果、イベントへの参加児童数は1回目が60人、2回目が43人となり、どちらも目標人数を達成しました。また、水辺クイズ・謎解きにおいては、「楽しかった」「危険を理解できた」と回答した児童がいずれも100%となり、「また参加したい」という回答も100%と非常に高い評価を得ることができました。また、2回目の水辺クイズでは、1回目の復習問題を出題したところ、正解率が80%を超えたことから、水辺の危険に関する習熟率は高いといえる結果となりました。
 さらに、竹遊びについては「楽しかった」が80%以上、「外遊びが増えそう」が50%以上となり、本活動が外遊びの促進につながったと評価できます。以上のことから、設定した成果指標は概ね達成できたと考えられます。

2.活動を通しての意義

 本活動は、竹や水辺といった地域資源を題材とした新たな学びの機会を創出し、子どもたちが地域に興味を持つきっかけを提供しました。
 また、学生が主体となって体験型の教育活動を行うことで、学校や家庭では得ることのできない水辺の危険認識について、楽しみながら自然に学べる場を提供できた点は大きな意義となりました。
 さらに、大学と地域が協働して事業を実施したことで、継続可能な水辺教育および竹資源活用のモデルを提示することができ、地域連携の促進にも寄与しました。

3.気づき

 イベントの実施を通して、「遊び」を取り入れることで子どもたちの集中力や学習意欲を最大化できることを再認識しました。一方で、ローテーション方式による運営では待ち時間が生じ、興味・関心が薄れてしまう場面も見受けられました。このことから、参加人数の規模設定や進行方法の工夫が、学びの質に大きく影響することを学びました。また、「実際に水辺に行ってみたい」という声が多く聞かれたことから、室内活動だけでは得られない実地体験の重要性にも気づきを得ました。

4.身についた力

(1)安全面に配慮したイベントの企画・運営力 (動線整理、危険予測、即時対応)
(2)子どもの心理を踏まえた教育デザイン力 (ご褒美制度や成功体験の設計)
(3)トラブル発生時の柔軟な対応力(待機児へ の対応、ブース内容の調整)
(4)地域連携に必要なコミュニケーション力(学童 側との調整・連携)
(5)サステナブルな視点を持った素材活用力 (放置竹林問題への理解)

5.まとめ

 本活動は、当初の目的および設定した成果指標を達成することができ、地域資源の活用、環境教育の推進、学生自身の成長という多面的な効果を生む取り組みとなりました。今後は、屋外での実施機会を増やし、水辺での実体験と竹資源活用をより一層結びつけることで、持続可能な水辺教育モデルとして発展させていきたいです。

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活動記録

5/20 竹遊び企画検討ミーティング
5/27 竹遊び道具の製作開始
6/10 イベント内容検討ミーティング①
6/17 イベント内容検討ミーティング②
6/24 イベント内容検討ミーティング③
7/8 南浅川での現地調査・安全確認(地形や危険箇所、導線の確認)
7/15 謎解きおよび体験アクティビティ内容の決定、謎解き問題の作成
7/23 「ミズカラ」中止による企画立案ミーティング
8/25 竹遊び道具完成
9/25 竹遊び道具の研磨作業開始
10/9 八王子市立第二小学校の学童保育へ打診
10/16 八王子市立第二小学校の学童保育の方と企画立案ミーティング
10/23 クイズ・謎解き用紙印刷、缶バッチ製作
10/28 八王子市立第二小学校にてイベントの最終確認(企画内容や導線 など)
10/29 第1回イベント実施(学童保育での水辺クイズ・謎解き、竹遊び体験)
10/30 振り返り、紅陵祭準備
11/1~11/3 紅陵祭展示(クイズ・謎解き、竹遊び体験)
11/17 第1回イベントのまとめ作業
11/20 学童保育の職員からのフィードバックおよび企画立案ミーティング
11/28 第2回イベントの準備・補修作業
12/1 第2回イベント実施(学童保育での水辺クイズ・謎解き、竹遊び体験)
12/4 第2回イベントのまとめ作業

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会計報告

活動資金(支給額) 55,000円
活動経費(支出額) 26,166円

残金 28,834円

内 訳

  • 項目
  • 小計
消耗品費(竹加工用資材・アンケート用シール・展示/イベント備品一式) 12,702円
旅費交通費(プレゼン審査・紅陵祭・イベント対応に伴う移動) 13,464円

合 計 26,166円

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