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2026年03月09日

2025年度 第16回
実施報告書
「PolyNavi」

実施報告書
「PolyNavi」

能登半島の魅力や日本文化のマナーを伝える
Webサイト制作

企画名
「多言語マナーガイド×観光案内ツール」~能登半島の魅力を再発見~
チーム名
PolyNavi
代表者
商学部 経営学科 3 年 永沼心海

企画概要

外国人旅行者に日本文化や神社仏閣でのマナーを理解してもらうことを目的に、多言語対応のWebサイトを制作。また、2024年1月1日に発生した能登半島地震を受け、観光地としての魅力や復興状況も発信すべきと考え、実際に石川県・能登半島を訪問し、併せて、マナーガイドおよび観光案内に必要な取材を実施した。Webサイト公開後は、紅陵祭での展示や留学生の出身日本語学校への資料配布などを通じ、より多くの人に周知するための普及活動を行った。

能登半島被災痕白米千枚田

活動の目的と目標

1.目的

 外国人旅行者による神社仏閣でのマナー違反や文化的なすれ違いを減らし、日本文化への理解を深めてもらうことや、日本人に正しい参拝方法や神社仏閣での基本的なマナーを改めて学んでもらうことを目的としています。

2.目標

 本活動の目標は、「日本でのマナー理解の促進」と「石川県・能登半島への興味・関心の向上」の2点です。これらを定量的に測定するため、Webサイトの閲覧数、アンケート結果、TikTokの再生回数を指標として設定しました。
(1)Webサイトの閲覧数
 まず、多くの人に情報が届かなければ、この企画の目標は達成できません。そのため、目標値を3,000回に設定しました。閲覧数は、どれだけ多くの人がサイトにアクセスし、情報に触れたかを示す基礎的な指標であり、活動の達成度を測るうえで重要です。
(2)アンケートによるマナー理解と石川県能登半島への興味・関心
 アンケートの目標値は、”とても良い”と”まあまあ良い”の回答を合わせて80%以上としました。80%を基準にした理由は、教育・観光分野の満足度評価では、80%以上が「十分に達成している」と認められる一般的な水準のためです。
(3)TikTokの再生回数
 目標値は、10,000回です。理由として、SNSにおいて多くの人に届いた状態、いわゆる「バズった」とみなされる目安が、およそ10,000回以上とされています。

活動実績の報告

1.石川県への訪問に向けた事前準備

(1)情報収集
 石川県への訪問は初めてだったため、事前に能登半島の現状(交通状況・被災状況)、主要な神社仏閣、観光地に関する情報を幅広く収集しました。併せて、日本文化や神社仏閣でのマナー、参拝方法に関する文献や Web情報を参照し、Webサイトに掲載する内容をメンバーで話し合い、決定しました。
(2)予約・アポイント
 石川県への訪問日程を確定させ、調査対象の神社仏閣などについては事前にアポイントを取りました。

2.現地調査

(1)能登半島訪問
 現地では、「總持寺祖院」「須須神社高座宮」「大地主神社」「気多大社」の4か所と、「白米千枚田」「イカの駅つくモール」などの観光地を巡りました。能登半島を移動する中で、道路規制や土砂の堆積、損壊した建物など、自身の痕跡が各所に見られました。神社仏閣や観光地を含めて、復旧・復興に向けた課題が残っていることを実感しました。
(2)金沢市内訪問
 金沢市内では、「金沢城」「兼六園」「ひがし茶屋街」などを中心に訪問し、伝統工芸品や歴史的建造物を通して、日本の伝統文化を深く理解する機会となりました。

3.Webサイト制作

 Webサイトは、日本語・英語・中国語・韓国語・ベトナム語・ネパール語の6か国語に対応して制作しました。構成は以下の4項目です。
①日本の観光マナー
②石川県金沢・能登半島観光ガイド
③能登半島の現状と復興
④メンバーの声(活動の感想)
 各ページでは、理解の促進を目的として、多くの写真を使用し、手順説明には番号をつけるなどの工夫をしました。観光地については住所・営業時間・地図リンクを掲載し、利用者が迷わない構成を意識しました。
 さらに、日本特有の言語表現にも注意を払い、文化や言語の違いに合わせた翻訳を行いました。例えば、「青信号」は海外では“green light”と表現されるなど、直訳では誤解を招く表現については調整を加えました。

4.紅陵祭展示およびチラシ掲示

 紅陵祭では、模造紙を用いて活動内容や調査マップ、メンバーの感想などを展示したほか、多言語Webサイトについての簡単なアンケートを実施しました。3日間で合計77人から回答を得ることができました。
 また、チラシは大学構内4か所に掲示するとともに、拓殖大学 別科日本語教育課程や日本語学校へも配布し、周知を図りました。

紅陵祭展示風景

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活動成果

1.目標の達成度・気づき

(1)Webサイトの閲覧数  目標値を3,000回と設定していましたが、実際には2,117回の閲覧があり、目標を達成することができませんでした。理由としては、予定していた日本語学校への配布が難しかったことが挙げられます。
(2)アンケートによるマナー理解と能登半島への興味・関心
 アンケートは、Googleフォーム166件と、紅陵祭77件の合計243件を対象に集計しました。
 ①サイトの使いやすさ:95%が肯定的評価
 ②記載内容(情報の量・質):97%が肯定的評価
 ③総合満足度(Googleフォームのみ):62.7%
 使いやすさと内容に関しては高い評価を得られましたが、総合満足度は6割台にとどまり、さらなる改善の余地があることが明らかになりました。
(3)TikTokの閲覧数
 目標値は10,000回再生でしたが、実際には約20,000回を記録し、こちらも目標を大きく超える結果となりました。

2.活動の意義・身についた力・改善点および反省

 この活動を通して、日本人と外国人双方に対し、日本文化や参拝マナーを知る機会を提供することができました。特に参拝方法については、「知らなかったことを学べた」「再認識につながった」という声が多く寄せられ、Webサイトが良い役割を果たしたことを実感できました。また、地元の方からの「魅力やマナーがわかりやすい」という感想や、「石川県に行きたいと思った」という声もあり、大きな励みとなりました。活動を進める中では、現地調査の計画立案や実施を通して計画力や実行力が身についたと感じています。さらに、Webサイト制作や紅陵祭での展示では、情報を整理して伝える表現力や発信力が必要となり、留学生にも理解しやすいようにシンプルな文章表現を工夫しました。その結果、「計画力」「実行力」「表現力」「伝達力」「多様な視点で考える力」が大きく向上したと感じています。
 一方で、初めてのWebサイト制作であったこともあり、実装したかった全ての機能を盛り込めなかった点は反省点です。今後の課題として、制作スキルの向上が必要であると考えています。

3.最後に

 石川県を訪れることも、被災地を訪問することも初めてでしたが、現地では道路の破損や倒壊した建造物など、地震の痕跡が今も残っている状況を直接確認しました。その一方で、能登半島の豊かな自然や美しい海、金沢の伝統ある街並みなど、地域が持つ魅力も強く感じることができました。
 今回の活動で得た学びや経験は非常に大きく、今後の活動にも活かしていきたいと考えています。能登半島の一日も早い復興を心より祈っています。

  • 活動記録
  • 会計報告

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活動記録

6/11 石川県・能登半島の情報収集
7/16〜8/5 現地調査準備
8/7 現地調査1日目(いこいの村能登に宿泊)
8/8 現地調査2日目(總持寺祖院、白米千枚田、須須神社、イカの駅つくモール、大地主神社)
8/9 現地調査3日目(気多大社、金沢城、兼六園)
9/17 多言語Webサイト制作開始
10/8 紅陵祭の展示物およびチラシ制作開始
11/1 Webサイト公開
11/1~11/3 紅陵祭展示
11/12 大学構内へチラシを掲示、日本語学校訪問

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会計報告

活動資金(支給額) 150,000円
活動経費(支出額) 133,170円

残金 16,830円

内 訳

  • 項目
  • 小計
消耗品費(紅陵祭展示物制作用の備品一式) 4,524円
印刷製本費(ポスター印刷) 980円
旅費交通費(レンタカー/ガソリン/駐車場/新幹線/ホテル宿泊) 124,566円
委託費(Webサイト作成) 3,100円

合 計 133,170円

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