最終報告書

地域で守ろう「子どもの安全」
~通学路の安心・安全

  • 団体名 守山・渡邉ゼミ連合
  • 代表者 政経学部 法律政治学科 3年 原田 大夢
  • 参加メンバー人数 29名

実施スケジュール・実施内容・成果

平成30年6月27日~10月21日

 私たち3年守山・渡邉ゼミナール連合は「子どもの安全」をテーマに、文京区窪町小学校と大塚小学校の2つの小学校で防犯教室、見守り活動などの活動を行った。
 今年5月7日に新潟県で小学2年の女児が通学路で1人のところを狙われ誘拐、殺害された事件が発生したことから、通学路における「子どもの安全」を企画し、大塚警察署や警視庁の協力を得て、防犯教室は窪町小学校の育成室、見守り活動は大塚小学校で活動を実施することを決定した。

活動日程

7月18日窪町小学校育成室打ち合わせ
 窪町小学校育成室の先生と大塚署警察官、警視庁警察官の方々と守山・渡邉ゼミ幹部で防犯教室、見守り活動の実施に向けて打合わせした。
7月25日防犯教室の打ち合わせ
 防犯教室で行う3つイベントについて、両ゼミナール全員で、寸劇班、クイズ班、アンケート班を組織し、各班で活動の内容を打ち合わせした。
8月3日育成室との事前交流会、寸劇配役決定、アンケート確認
 事前交流会では育成室の子どもたちにわれわれの顔を知ってもらうことを目的に、ゼミ有志3人で育成室の子どもたちと触れ合う機会を設けた。
8月8日第1回大塚小学校打ち合わせ
 大塚小学校の校長先生とゼミ生、警察官で今回実施する「見守り活動」の方法、企画を話あった。見守り活動の記録方法などで、さらに8月30日に2回目の打ち合わせを開くことになった。
8月14日寸劇打ち合わせ、小道具作成
8月16日第2回窪町小学校事前交流会、防犯教室の会場下見、小道具作成
 2回目の事前交流会。前回と違うメンバーで育成室の子どもたちと触れ合うことにした。ゼミ生の中には、子どもの人気を集める者がおり、子どもたちとの交流は成功した。また「防犯教室」の会場である小学校のホールの下見をした。
8月20日寸劇練習
8月21日防犯教室リハーサル
 本番が迫り、この日は小学校のホールを借りて、寸劇、クイズのリハーサルの通しを行った。リハーサルでは育成室の担当者、警察官、両ゼミの先生が参加し、様々なアドバイスをいただいた。
8月27・28日寸劇練習
8月29日防犯教室本番
 ついに「防犯教室」本番を迎えることになった。本番前にゼミ生は大学に集合し、最後のリハーサルを通した。本番では事前交流会に参加した人の顔を覚えている子どもたちも多く、終始盛り上がりを見せ、防犯教室は育成室の先生や警視庁の方々に好評であった。
8月31日第2回大塚小学校打ち合わせ
 8日の課題の解決のための打ち合わせ。ゼミの先生方も参加し、活動の実施に向けて詰めの協議を行った。但し、カメラで記録する件はプライバシーや保護者の問題もあり、使用は取りやめになった。
9月6・7日見守り活動下見
9月18・19日見守り活動
 見守り活動の実施先として、大塚小学校区の氷川下、上辻通りを登下校ごと交代制で行うことになった。
 2日間連続で活動を実施。登校時は予定どおり、グループがいくつかに分かれて、子どもの自宅から「ターミナル」まで、さらに途中の「チェックポイント」まで、そこから学校までと、子どもに付き添って行動した。下校時は一定間隔に人を設置し、子どもに挨拶を交わしたりしながら、見守りを実施した。
10月6日紅陵祭展示物の準備
10月21日紅陵祭当日
 紅陵祭では学生チャレンジ企画の報告も兼ねた展示会を開催し、「防犯教室」、「見守り活動」の記録と説明、アンケート結果を展示物として出したほか寸劇で使用した小道具なども展示したところ、来場した子どもたちからの人気が高く、また見学に来た警視庁の警察官の方々にも好評であった。
大塚小学校の下校風景。警察官の前にいるビブスを着ているのが、ゼミ生。このように、見守り活動を実施した。
見守り活動を行った大塚小学校の防犯マップと通学路(赤い線)。地図には、子供110番、交通事故発生場所、つきまとい事案などをドットで表示した。
窪町小学校にて防犯教室の寸劇の一場面。下校途中の「女子小学生」が車に乗った「あやしいひと」に連れ去られそうになる場面。小学生たちの感情移入がうかがえた。
「防犯教室」終了後の集合写真。子供たちからの評判も良く、楽しんでもらえたため、寸劇は「成功」だったといえる。
紅陵祭の展示物の一部。ここに、我々の活動のすべてが示されている。

反省点など

 活動開始から、全体で集まれる時間が作れなかったこと、メンバー間で連絡がうまくいなかったことなどがあり、ゼミ連合の連携がとれない時期がみられた。そこで、メンバー全体に危機感をもたせるために、種々の喚起を行い、ようやく盛り上がりをみせるようになった。
 第1に、この問題は代表である自分のやり方が不十分であると反省した。構成メンバーが30名を超える大所帯であるために、自分の能力ではなかなか末端まで連絡が浸透できなかったからである。しかし、幸いなことにメンバーの中に問題意識の強い者も多く、代表の力不足を補ってくれて、何とか予定の活動を実施でき、外部の協力者からもそれなりの評価もいただいた。
 第2に、見守り活動の実施中に、不適切な行動をした者がおり、協力してくれた学校側の教師に注意されたことである。学校側も我々のために活動の機会を提供してくれたのであり、マナー違反を指摘され、とても残念であった。考えてみれば、我々は刑事政策や犯罪学を学び、ルール違反を防止することを学んでいるはずだ。何よりも、自分たちが見本となるべきであったにも関わらず、このような事態が生じたことを反省したい。
 第3に、見守り活動を記録として残し、それを分析して、今後の子どもの安全を考える契機としたかったが、協力者である学校側は、子どものプライバシーや保護者の意向を重視する傾向にあり、これを事前に予測できなかった。我々の認識が甘かった点も反省しなければならない。これによって、学生の探求心は社会の視点としばしばずれることを学んだ。
 このように、自分にとっても、ゼミ全体にとっても、今年度の学生チャレンジ企画の実施に当たっては反省すべき点や学ぶべき点が多く、それが逆に貴重な経験となった。今後は社会の視点や捉え方を忘れずに、何事にも多角的にしっかりと観察する姿勢を忘れないように心がけたいと考える。

会計報告

  • 支出総額 151,318円
  • 活動資金 150,000円
内 訳
項 目小 計
賃借料施設料(後楽園)
施設料(池袋)
3,963円
4,195円
備品費ウェアラブルカメラ×466,022円
ポスター5,886円
ビブス×23,448円
書籍×35,378円
消耗品費マイクロSD×418,790円
文房具3,148円
色画用紙×2216円
カラーテープ×2216円
鉛筆×603,840円
文房具260円
カメラバッテリー10,921円
SDカード7,697円
おさんぽコロコロ(小道具)1,382円
インクカートリッジ4,550円
印刷用紙216円
小道具972円
印刷製本費印刷代200円
保険料保険加入8,700円
超過分は自己負担分へ
合 計150,000円
その他活動資金以外にかかった経費【自己負担分】
備品費書籍×31,318円
合 計1,318円

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