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八王子城跡の魅力を高めるデザインプロジェクト

CDS(Community Design Supporters) 代表:石井 里緒菜(工学部 デザイン学科 4年)

企画の概要

 八王子城跡は、八王子市策定の文化庁「日本遺産」認定ストーリー「霊気満山 高尾山~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」(2020)の筆頭文化財に位置付けられ、観光資源としての活用が期待されている。城跡を基盤とするNPO法人「八王子城跡三ッ鱗会」は、市内外の武者行列への参加や市民向けの歴史講座の委託開催、環境保全など、多様な活動に取り組む歴史愛好会である。その活動は10年にわたり、現在では城跡を管理する市文化財課の協力団体として、無くてはならない存在となっている。一方、三ッ鱗会の中心メンバーは70代で、近い将来、活動継続が難しくなってくることが危惧され、より若い世代の参加が求められている。
 そこで、私たちCDSは、前年度に取り組んだ市文化財課との協働プロジェクトを踏まえ、三ッ鱗会を含めた公学民の三者連携プロジェクトを企画し、両者の承認を得て、活動を開始している。
 その内容は、
1)御城印および「顔出し看板」のデザイン
2)初心者向け甲冑キットのデザイン
3)城跡の魅力を伝える動画配信
4)これらの提案を活用したワークショップの実施
である。
 いずれもデザイン学生ならではのアイデア展開が期待されている。1〜3)については、新型コロナ流行による非常事態宣言下においても、学内または自宅、城跡を含む屋外で、三密を避けた作業が可能である。特に1)については、すでに2月から関係者との遠隔ミーティングを重ね、作業を進行している。4)については、城跡を解錠とする2つの地域イベントから実施依頼を受けている。
 9/18(土)・19(日)開催予定の「元八マルシェ」と、紅陵祭の後ではあるが、10/24(日)開催予定の「北條氏照まつり」である。実現の際は感染症対策の徹底に努めつつ、本プロジェクトの成果を多くの方々に楽しんで貰いたい。

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どのようなチャレンジをするか

1)の御城印および「顔出し看板」については、市文化財課および三ッ鱗会の両者公認の獲得を目指している。実現すれば、日本100名城の御城印を拓大生がデザインしたこととなり、大学の宣伝等に役立つ可能性がある。また、後者については、観光地で見かける一般的なものでなく、AR(拡張現実)技術との融合を念頭に、デジタル技術の習得も含めたチャレンジとなる。
2)については、児童から大学生まで、次代を担う若年層に、城跡での武者コスプレを気軽に楽しんで貰おうとするもので、ひいては三ッ鱗会の会員増につなげたい。
3)については、学生個々が有する動画配信の経験と、市文化財課および三ッ鱗会の関係者の知見を踏まえて、歴史に関心が低い若年層でも楽しめるコンテンツ制作を目指す。
4)については、来年度以降の継続的な参加も期待されており、単なる成果発表の場とせず、イベント関係者および来場者との円滑なコミュニケーションをとおして、私たちCDSへの信頼を獲得したい。

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期待される成果・結果

  本プロジェクトの成果として具現化するデザインは、市文化財課や三ッ鱗会の具体的な活動を長期的に支援できるだけでなく、本学に対する八王子国際キャンパス近隣地域の評価を高めることに寄与できると考える。

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実施期間

2021年2月10日~2021年10月24日

2月以降 定期ミーティング(毎週水曜15時〜、工学部棟3-35実験室)
6月中旬 市文化財課および三ッ鱗会への進捗報告(遠隔ミーティング)
6月下旬以降 試作・本制作開始(工学部棟3-35実験室、工場、八王子城跡、自宅)
9月18日 「元八マルシェ」における成果展示およびワークショップ実施(八王子城跡)
9月19日
10月中旬 紅陵祭での成果展示
10月下旬 報告書作成
10月24日 「北條氏照まつり」における成果展示およびワークショップ実施(八王子城跡)

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メンバー一覧

氏名 学科 学年
石井 里緒菜 デザイン学科 4年
西森 咲 デザイン学科 4年
櫻田 俊 デザイン学科 4年
木田 龍太 デザイン学科 4年
寺木 爽真 デザイン学科 4年
氏名 学科 学年
山田 翔太 デザイン学科 4年
浅倉 菜々子 デザイン学科 4年
村岡 奎亮 デザイン学科 3年
海老澤 勇太 デザイン学科 3年
上原 成美 デザイン学科 3年

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