ビーチコーミング・ボランティア活動

  • 団体名 オーシャンガーディアンズ
  • 代表者 商学部 経営学科 3年佐藤 蒼真

活動記録

2022年5月30日~10月28日
5月30日 Instagram開設(アカウント名:@tu.oceanguardians)
7月9日 かながわ美化財団へ活動のサポート(ゴミ袋提供・回収)依頼
7月11日 清掃時に使用する備品購入
7月18日 ビーチコーミング・ボランティア活動1回目(由比ヶ浜)
8月15日 ビーチコーミング・ボランティア活動2回目(稲毛海岸)
9月5日 ビーチコーミング・ボランティア活動3回目(稲毛海岸)
9月12日 アクセサリー作製に使用する材料購入
9月19日 アクセサリー・リーフレット・ポスターの制作開始
9月26日~ 紅陵祭に向けた準備・宣伝
10月1日 アクセサリー・リーフレット・ポスター完成
10月14~16日 紅陵祭にてアクセサリー販売&成果確認アンケート収集
10月18日 メルカリにてアクセサリー販売開始
10月28日 海の羽根募金へ寄付

企画概要

海洋プラスチックごみの問題をより多くの方に知ってもらうことを目的に、海の漂流物でアクセサリーを作って販売し、NPO団体に売上金を寄付。この活動記録をSNS(Instagram)や紅陵祭等で発信し、問題に係る啓蒙活動を行った。アクセサリーの素材はビーチクリーンの活動から採取したもので、夏季休暇期間中に複数回実施。作製したアクセサリーは完売した。

活動の目的と目標

 世界中でSDGsに対する取り組みが行われている中で、私たちは学生に身近な「ゴミ問題」に着目し、「海をきれいにしたい。」、「きれいな海をいつまでも守りたい。」という気持ちから活動を企画しました。
1.背景
 今起きている海洋プラスチック問題について、ひとりでも多くの人に知ってもらうことです。そのために、由比ヶ浜や稲毛海岸といった関東近郊の海で月1回以上を目標にゴミ拾いを実施しました。落ちていたゴミやゴミ拾いの様子をインスタグラムにて公開することで多くの人に関心を持ってもらうことができると考えました。
2.目的
 ゴミ拾いと同時にシーグラスを採取して、活用したアクセサリーを作製・販売することで普段、消費者である私たちが、つくる責任を体験できると考えました。そして実際に紅陵祭、メルカリにて販売しました。売上目標は3万円とし、売上金を全額、公益財団法人・海と渚環境美化・油濁対策機構の「海の羽根募金」に寄付することで海の保全に貢献します。また、紅陵祭では活動の成果を図るためにアンケートの実施やポスター掲示、リーフレット配布を行いました。

ゴミ拾いの様子
ゴミ拾いの様子
海に浮かんでいたペットボトルごみ
海に浮かんでいたペットボトルごみ

活動実績の報告

1.ビーチコーミング
 私たちは計3回ビーチコーミング・ボランティア活動を行いました。
1回目のビーチコーミング・ボランティア活動は、7月18日(月・祝)に神奈川県の由比ヶ浜で行いました。オーシャンガーディアンズのメンバーだけでなく、ゼミナールの学生にも声をかけて実施しました。遠くから海を見渡してみると、私たちが想像していたよりはきれいでした。しかし、浜辺を歩いてみると、マスクやペットボトル、タバコの吸殻、花火などが落ちていました。これらのゴミを実際に目にして、海に流れている現状を考えると、この問題はかなり深刻だと実感しました。アクセサリーになるシーグラスはほとんど落ちていませんでした。ゴミを拾う時はトングや軍手を着用し、拾ったゴミはかながわ美化財団様に全て回収して頂きました。海の家で働く方から「ご苦労様です」、「ありがとう」と声をかけていただき、地域に貢献することができてよかったと感じました。
2回目[8月15日(月)]と3回目[9月5日(月)]は、千葉県の稲毛海岸にて少人数で実施しました。由比ヶ浜よりもきれいでゴミは多くありませんでした。また、小さなシーグラスがたくさん落ちていたので採取しました。
ゴミ拾いをするなかで天候やコロナウイルス感染拡大といった課題に直面しました。活動期間中は35度を超える猛烈な暑さや台風の接近、コロナウイルス感染者数の急激な増加等によって予定を立てることが難しく、活動を長時間行うことができませんでした。マスクや帽子の着用、水分補給の呼びかけ、2時間を超える活動はしないといった対策を講じた結果、屋外での活動中に体調を崩す人はいませんでした。

採取したシーグラス
採取したシーグラス
作成したポスター&リーフレット
作成したポスター&ーフレット

2.シーグラスアクセサリーの作製と販売
 アクセサリーの作製はシーグラスがなかなか集まらなかったため、作製開始が当初の予定よりも1か月近く遅れました。また、シーグラスに穴をあけるルーターが壊れるといったハプニングも重なり、シーグラスはすぐに集めて完成できるだろうという自分たちの計画の甘さを痛感しました。実際にアクセサリーを作ってみて、ものを作る難しさや売れるためにはどんなデザインが良いのか、とても悩みました。おかげで想像以上に質の高いアクセサリーを作ることができ、完成した時の達成感は計り知れないものでした。そして、「つくる責任」を体感できたことは貴重な経験となりました。100個のアクセサリーを1つ300円で販売する予定でしたが、少しでも多く海の保全に貢献したいという思いから、ネックレスやキーホルダーは500円、ライトスタンドは1, 500円での販売を行う工夫をしました。またインスタグラムでは、ゴミ拾いを行った時の写真やアクセサリーの宣伝、企業の取り組みなどを紹介し、多くの人に理解してもらえるように工夫しました。フォロワー数が100名を超え、たくさんの人に私たちの活動や問題について興味関心を示していただける発信ができたと思います。

シーグラスを使ったアクセサリー
シーグラスを使ったアクセサリー
ライトスタンド
ライトスタンド
アンケート結果画面
アンケート結果画面

3.紅陵祭での出展
 紅陵祭当日はポスター掲示やリーフレット配布で私たちの活動も伝えながら販売を行いました。キーホルダーやネックレスは完売し、ピアスもあと1つで完売というところまで売ることができました。紅陵祭で売れ残ったアクセサリーはメルカリで販売を行いました。アクセサリー販売の横に設置した募金箱には私たちの活動に幅広い年齢層の方から共感を頂き、3日間で1,000円以上の寄付が集まりました。後日、アクセサリー販売の売上金と合わせて公益財団法人・海と渚環境美化油濁対策機構様の「海の羽根募金」に寄付しました。目標であった3万円には及びませんでしたが、海の環境保護に貢献することができました。来場者やアクセサリーの購入者、インスタグラムで活動成果を確認するためのアンケートを実施したところ、「ゴミ問題を知らない。」「知っていたけどゴミ拾いはしたことがない。」という回答と併せて「機会があればゴミ拾いやボランティア活動に参加したい。」という結果が得られました。多くの人にこのように感じてもらえたことが今回の活動における一番の成果だと思います。

紅陵祭の様子
紅陵祭の様子
紅陵祭の様子2
紅陵祭の様子

活動成果

 活動の反省点は、計画の見通しが甘かった点です。企画書の段階から変更が多く、当初はレジ袋削減のためにエコバッグ又はポーチをアクセサリー購入者に配付しようと考えていましたが、必要ないと判断して行いませんでした。また、シーグラスが採取できなかった場合どうするのかについても考えておらず、実際、100個アクセサリーを販売する予定でしたが必要な数のシーグラスが集まりませんでした。これらの反省から計画性を持って行動すること、活動準備の大切さを学ぶことができました。
アクセサリー販売の売上3万円という目標に対して、募金を合わせて12, 716円でした。目標は達成できませんでしたが、インスタグラムや紅陵祭でのアクセサリー販売を通して300名以上の方(インスタグラムフォロワー100名以上、紅陵祭来場者数199名)に海の現状やゴミ問題について知ってもらうことができたと思います。
活動をして、地域やボランティアの方のおかげでゴミのないきれいな海や、私たちが安全に遊べる浜辺がある、ということを忘れてはならないと思いました。ごくわずかですが私たちもゴミを拾うことで地域の方々に貢献できたと思います。また、ゴミのほとんどがペットボトルやマスクなどの、個人によって捨てられたゴミであるということに気づきました。リサイクルやエコバッグの持ち歩きや、レジ袋の有料化だけでなく、完全に廃止するといった「ゴミを出さない継続的な仕組み」を社会全体で考えていく必要があると感じました。
全ての活動を終えて身についたのは対応力と課題発見力です。コロナや異常気象といった活動の妨げになる問題が多くあった中で、対策を検討し対応することができました。また、現状から課題を解決していくために何が必要なのか明らかにすることができました。
海のゴミは一人ひとりが取り組まなければ解決できない問題であると改めて実感しました。オーシャンガーディアンズとしての活動が終了しても、ゴミ拾いやゴミの削減に率先して取り組んでいこうと思います。

メルカリ販売
メルカリ販売
インスタグラムフォロワー100名以上
インスタグラムフォロワー100名以上

会計報告

  • 活動資金 40,000円
  • 支出総額 37,767円
内 訳
項 目 小 計
① ポスター&リーフレット制作費 1,020円
② ビーチコーミングに係る用品費 11,759円
③ ビーチコーミングに係る交通費 15,636円
④ アクセサリー作製費 9,022円
⑤ 募金に伴う振込手数料 330円
合 計 37,767円
活動から得た収入「海と羽根募金」に全額寄付
項 目 小 計
紅陵祭 売上(3日間の総額) 11,600円
紅陵祭 募金(3日間の総額) 1,116円
合 計 12,716円
  • 活動資金 40,000円
  • 支出総額 37,767円
項 目 ① ポスター&リーフレット制作費 小 計 1,020円
項 目 ② ビーチコーミングに係る用品費 小 計 11,759円
項 目 ③ ビーチコーミングに係る交通費 小 計 15,636円
項 目 ④ アクセサリー作製費 小 計 9,022円
項 目 ⑤ 募金に伴う振込手数料 小 計 330円
合 計 37,767円
活動から得た収入「海と羽根募金」に全額寄付
項 目 紅陵祭 売上(3日間の総額) 小 計 11,600円
項 目 紅陵祭 募金(3日間の総額) 小 計 1,116円
合 計 12,716円

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