脱!カルチャーギャップ!
~国際キャンパス1年生の挑戦~

  • 団体名 CGRG(Culture Gap Reserch Group)
  • 代表者 国際学部 国際学科 1年大塚 慎也

活動記録

2022年7月4日~10月31日
7月4日 簡易アンケート内容の検討
7月7~14日 各ゼミ教員への協力依頼/簡易アンケートの印刷
7月15日 簡易アンケート実施(紙面配布)
7月16~20日 簡易アンケートの集計
7月29日
~8月5日
詳細アンケート内容の検討
9月1日 メールにて詳細アンケート実施(Google Form利用)
9月2~21日 詳細アンケートの集計
9月23日 パンフレット掲載内容の検討
回答依頼作成/地域愛好会に連絡
9月26日 愛好会向け異文化パンフレット説明会実施
10月7日 異文化理解ディスカッション内容検討
異文化交流イベント内容検討/必要物品購入
10月14日 紅陵祭にて異文化交流イベント実施
異文化理解ディスカッション実施
10月20日 各愛好会にアンケート回答依頼/回収
10月27日 アンケート回答回収、予備日
10月21~30日 異文化理解パンフレット制作期間
10月31日 異文化理解パンフレット完成
ゼミナールや学生交流イベントにて随時配布

企画概要

日本人学生と留学生との間にあるボーダーを取り払い、海外に対する理解と興味を深めることを目的に、調査とイベントを実施。調査結果より「文化の違いによる誤解と心理的な隔たりを無くすこと」をテーマとした、ディスカッションやクイズイベントを紅陵祭で実施。麗澤会・愛好会団体所属学生も参加し、活動再開に向けた奮起の一助となった。これらの活動を冊子にまとめて、学内に配布したが、製本した60部を上回る印刷が必要なほどの盛況ぶりで、1年生でも出来ることがあることを証明できた。

普段のミーティングの様子
普段のミーティングの様子
海外に関するクイズの様子
海外に関するクイズの様子

活動の目的と目標

1.背景
 春に入学してから感じた違和感、それは日本人学生と留学生との間に隔たりがあるということ。両者の間にある“ボーダー”を取り払い、真の国際キャンパスとしてお互いの交流を深めたいという想いが、活動のきっかけとなりました。

富士川町の方との打ち合わせ
カルチャーウルフの様子

2.目的と目標
 異文化理解に関するアンケートを実施し、回答をもとにしたディスカッションやクイズなどのイベントを催してお互いの文化を受容する姿勢を養うことを企画の軸とし、集大成として異文化理解に役立つパンフレットを制作しました。
アンケートでは異文化理解の現状を知ることを目的に、目標回答率を90%に設定して実施。また紅陵祭では異文化を感じられるような企画を出展し、動員数100名を目標としました。企画内容はアンケート回答者の興味関心にもとづいた国について、ゲーム形式で学ぶイベントを検討。参加者の文化的課題に対して関心を持つ人を増やしていくのが狙いのひとつです。
3.展望
 他学部を含めた学生、教職員など学内のさまざまな組織と協力することで異文化理解を深め、今後の拓大生に隔たりを感じない学生生活を送ってもらうことを最終的な目標に掲げました。1年生としての新鮮な視点を大事にしながら半年間の活動を行いました。

アンケート画面
アンケート画面

活動実績の報告

1.アンケートの実施
 国際学部1年生を対象とした簡易アンケートの実施から始めました。設問趣旨は「交流の難しさ」と「世界の国に対してのイメージ」、そして「異文化で特に興味のある分野」です。のちに企画するイベントや制作するパンフレットで活用するデータとなるため、なるべく多くの回答が得られる方法を検討しました。結果、クラスゼミナールの時間を利用して直接依頼することで、多くの回答を集めることができました。続いて内容を絞り、詳細なアンケートをGoogle Formで作成しました。記述も多く含まれたため、日本語のみでは留学生からの率直な意見が得にくいと考え、母国語で自由に意見を書いてもらえるよう中国語と英語に翻訳したアンケートも作成しました。期待通り、英語や中国語での生の声に近い回答を得ることができました。

異文化理解パンフレット
異文化理解パンフレット
異文化理解パンフレット
異文化理解パンフレット

異文化理解パンフレットのPDFはこちらから

2.イベント(紅陵祭)
 紅陵祭では、来場者に異文化を感じていただけるようなブースづくりのアイデアをメンバー内で何度も話し合い、3つのブースを企画しました。その甲斐もあり、目標を超える113名の動員に加えて、活動をまとめたチラシ計180部を全て配りきるほどの盛況となりました。
【クイズ】
アンケートの関心度をもとに国技(スポーツ)と観光地に関するクイズを出しました。この中で感じたことは、遠く離れた国ほど、その周辺地域全体として抽象的なイメージでのみ認識している人が多いということ。そして海外に行ったことがない方でも、写真の様子などから観光地に興味を持ち、コロナが収まったらクイズ問題の地域に行きたいと仰った方がいました。
【海外のカードゲーム】
海外のゲームはメキシコの伝統的なゲームであるロッテリア(Lomería)を行いました。めくったカードの絵柄とマスの中に絵が描かれたシートの絵柄が一致するごとに印をつけ、タテ・ヨコ・ナナメをそろえる、というビンゴに似たゲームで、小さな子どもから大人まで楽しめるのが特徴です。
このゲームに熱中し、実際にネットで検索して買おうとしてくださった家族、「もう一回やりたい!」と言ってくれるお子さん、絵札を読んだ時のスペイン語を繰り返すことで言語に興味を持ってくれた方々など、たくさんの反響を得られました。なかでも留学について興味を示してくれた人もおり、ゲームを通してこんなに視野が広がるのだということを再認識しました。
【カルチャーウルフ(派生ワードウルフ)】
カルチャーウルフは、配られたカード(ワード)のなかで少数派を当てるというゲーム“ワードウルフ”に似ており、お題を国名に変えたオリジナルゲームです。このゲームにあるお題(国名)について話し合い、その国の特徴やイメージについて新しい見方を発見してもらいたいと思い実施しました。 同じ国の中で食や気候に共通のイメージがあったものの、その程度(大小)の認識はばらばらである、と興味深い点がみられました。課題は、子どもやその国のイメージをつかめていない方にはハードルが高く難しかったことです。
【異文化ディスカッション】
異なる文化が交わる場を作りたいと思い、本学の地域研究サークルに所属する学生等で議論の場を設けました。コロナ禍で自粛していた多くのサークル団体は今後につながる各国の魅力発信について共有し、活動再開のきっかけとなり、他団体の活性化という点でも意義深い機会となりました。
3.異文化理解パンフレット制作
 活動の成果を、集大成として一つのパンフレットにまとめました。本学の学生に向けて、様々な国の魅力を知ってもらいたいという願いから「異文化理解パンフレット」というタイトルで多彩なコンテンツを盛り込んでいます。ディスカッションの結論をもとに、読んだ方同士が話し合えるような構成となるようこだわりました。
今後、国際学部の各ゼミで議論の場を作るほか、他団体の交流活動にも活用したいと考えています。私たちも納得できるクオリティに仕上がったので、ぜひ下記のリンクから私たちの成果を見ていただけると嬉しいです。

メキシコのゲーム(Lotería)の様子
メキシコのゲーム(Lotería)の様子
メキシコのゲーム(Lotería)の様子
メキシコのゲーム(Lotería)の様子

活動成果

 一番の成果は、この拓殖大学で同じような情熱をもって活動している様々な団体と関わることで、異文化交流における課題や解決の方向性が明確化したことにあります。異文化の受容にはまず「文化に触れる機会の場づくり」が必要であり、それをより多くの学生が関われる形で提供する必要性について相互に認識することが出来ました。
特に学生チャレンジ企画採択団体やオレンジプロジェクトのグループと今後の活動方針について、互いに良い影響を与えられたと思います。また、地域ボランティア愛好会は今回の「場をつくる」機会を共有したことにより活動を再開しようと決意されていました。コロナ禍で滞っていた「人と接する」形の交流がキャンパスで再び見られるようになるきっかけをつくれたこと、大変誇りに思っています。
また形に残る成果物として、「異文化理解パンフレット」を完成させることが出来ました。もとは60部の印刷を想定していましたが、教員からゼミ活動の一環として使いたいという要望を頂いたことで、パンフレットのもつ価値を再認識しました。工学部の学生や教員にも関わっていたので、自信を持って400部の印刷を行いました。今後、学内施設やイベントを通じて学生に配布したり、それを用いてさらに私たちでイベントなどの企画をしたり、様々な形で広めていきたいと考えます。
活動を通して、チームとしての今必要なことを簡潔に伝えるコミュケーション力、そして他の学生団体や教職員の方と関わる際の協働方法が身につきました。データをまとめたり、パンフレットを自らの手で創り上げたりすることで、自然とExcelやPowerPointの活用方法もスキルとして習得することが出来ました。
最後に、私たちが同学年に与えた影響について。
1年生に向けてアンケートを行った際、「学生チャレンジ企画」という活動自体を初めて知ったという人が多く、中には「もし自分の立場ならこういったアクションをしたい」ということを熱く語ってくれる方もいました。同学年が活動している姿を見て奮起する、という想定以上の反響を得ることができ、「1年生だからこそ」チャレンジするという私たちのスタンスが良かったと思っています。今後も様々な場で化学反応を起こせるよう、突き進んでいきます。

紅陵祭終了後
紅陵祭終了後

会計報告

  • 活動資金 34,730円
  • 支出総額 36,676円
内 訳
項 目 小 計
消耗品費 ① コピー用紙(アンケート・紅陵祭チラシ印刷用) 4,262円
② 紅陵祭ブース用消耗品費(マグネット、カードケース) 1,320円
③ パンフレット印刷代 31,094円
合 計 36,676円
  • 活動資金 34,730円
  • 支出総額 36,676円
内 訳
項 目 ① コピー用紙(アンケート・紅陵祭チラシ印刷用) 小 計 4,262円
項 目 ② 紅陵祭ブース用消耗品費(マグネット、カードケース) 小 計 1,320円
項 目 ③ パンフレット印刷代 小 計 31,094円

企画書、レポート

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