子宮頸がんの正しい知識を多国籍言語で発信
採用団体Health Watchers
企画名称防げるがん:フォーカス・フューチャープロジェクト
対象活動SNS投稿やポスター内容の打ち合わせ
参加人数3名
採用団体Health Watchers
企画名称防げるがん:フォーカス・フューチャープロジェクト
対象活動SNS投稿やポスター内容の打ち合わせ
参加人数3名
当日の実施内容
文京キャンパスで行われるオープンキャンパスに向け、来場者にどのようなアプローチをするか話し合いが行われました。
また、運営しているインスタグラムのアカウントのフォロワー数を伸ばすための案を相談していました。
この日の活動
メンバーは外国語学部国際日本語学科の学生たちで中国人、ベトナム人と日本人と国際色豊か。この日は中国人の2人とリーダー松永さんが集まりました。この日の議題は8/26(土)、27(日)に文京キャンパスで行われるオープンキャンパスでの活動について。インスタグラムのフォロワー数が伸び悩んでいるなか、認知度向上に効果的な方法はなにかを話し合いました。
まずは作成した子宮頸がんの情報を載せたパンフレットを手配りする予定。パンフレットにはQRコードで同じ情報の英語、中国語、韓国語、スペイン語、ベトナム語を読めるようになっており、留学生も正確な情報を知ることができます。またポスターの掲示やステッカーも同じくオープンキャンパスなどで配布し、活動を知ってもらえるよう訴求していく予定です。
パンフレットやポスターなどの色は、青みがかった緑と白。子宮頸がん予防のトレードマークである、ティール&ホワイトリボンの色です。またプロモーション動画もナレーションの原稿を作り現在作成中。動画は学食などで流してもらう予定です。また、中国語や英語など自分たちで字幕を付けることで留学生も見てもらえるように工夫します。
八王子国際キャンパスでの活動
8/5(土)、6(日)には八王子国際キャンパスでオープンキャンパスが開催されました。Health Watchersのメンバーは国際学部の教室を借りて活動を行いました。教室で子宮頸がんについての情報をまとめたポスター発表を行いました。来場してくれたお客様には詳しく説明し、活動についても宣伝しました。
ただ1日目の来場者は少なかったので話し合い、2日目は廊下でパンフレットを配るよう改善。それにより1日目のパンフレットの配布数は30部でしたが、2日目は131部と成果がでました。パンフレットは八王子国際キャンパスの学生ホールにも設置。ポスターも学内の5か所に掲示しています。
外国語学部 国際日本語学科3年
Health Watchers
代表 松永 日美香
活動を始めたきっかけ
きっかけはメンバーのベトナム留学生が子宮内膜症を患い、医者にかかったときの話を聞いたことです。病気についての説明で死んでしまうかも、子どもが産めなくなるかもと言われたそうです。ストレートな言葉にその子はとても不安になり、自分で実際に調べたところリスクがあるだけで可能性は低いことを知ったと言います。病院側も、言語の壁があるため直接的な言葉で伝えたのだろうと想像できますが、正しい情報を得るのが難しいと感じたという体験を話してくれました。
そこで自分たちでできることはなにかを考え、多言語での情報発信をしたいと思いつきました。また子宮頸がんについても、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)を打つことで予防ができるがんですが、日本人の間でも正確な情報が広まっていないと感じています。自分たちで行ったアンケートでも、みだらな生活はしていないから大丈夫だとか男性には関係ないと思う回答が多数で、誤解が多いことが分かりました。そこで多言語かつ正確な情報を伝えたいと考えたのがきっかけです。
ワクチンは男性も接種が推奨され、若者のうちに防げるがんであるということを広め、留学生も言葉の壁による齟齬が出てしまう前に、自分たちで知識も付けるべきだと思いました。
これまでの活動を
振り返って
子宮頸がんについてのパンフレット作成が一番大変でした。情報を詰め込みすぎても伝わらないので、どの程度情報を載せるか皆で議論しました。また多言語で発信したかったので、最初は英語や中国語などで書いた同じ情報を載せたかったのですが、スペースもないことにもつまずきました。最終的にQRコードでリンクするようにしましたが、決定するまでかなり時間がかかりました。
また男性メンバーのなかには、子宮頸がんという名前から、自分が関わることに意味があるのか、と思っていた人もいました。男性にも知ってもらいたい知識だということを伝えるのも最初はハードルでした。今では積極的に参加してくれています。
ただ、このメンバーは日本人だけでは思いつかなかった発想などが出てくるのが良いところ。外国だと、お金を払ってもワクチンを打てる環境自体がないところも多いです。「ワクチンを受けられる環境が整っている日本はすごいんだ」と外国人のメンバーが話してくれ、様々な国の環境なども直接聞けることはメリットです。
今日の活動を
振り返って
現在の課題は運営しているインスタグラムのアカウントのフォロワー数が少ないことです。これは投稿の計画が予定通りに進んでいないことが原因だと思います。投稿内容は子宮頸がんに関する情報で、多言語で発信したいと考えています。ただ、その翻訳に時間がかかってしまっていて、投稿計画も立てていたのですがうまく進んでいないのが現状です。
メンバーで翻訳できる英語や中国語は進んでいますが、韓国語、スペイン語などは、国際学部友人の母語話者に依頼し、翻訳を行っています。活動に共感を覚え協力してくれているものの、専門的な情報も多く、ボランティアでやってもらっているのでなかなか期限を決めづらいということもあります。インスタグラムの更新をスムーズにできるよう、日本語での情報の確認や、翻訳機を利用した簡易翻訳なども利用していけるよう改善しています。
今後の活動予定や抱負
まずはオープンキャンパスでパンフレット配布を行い、子宮頸がんについて関心を持ってもらいたいと思っています。できればもっと言語を増やし、対象者を広げて大規模にしていけたらと考えています。活動を知ってもらうのがまず難しいのですが、インスタグラムの投稿の更新やオープンキャンパスなどを頑張っていきたいです。