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実施スケジュール

実施内容・成果

1.活動の背景
　　拓殖大学八王子国際キャンパスが位置する、八王子西南部地域(高尾・狭間等)は、八王子市の中で、最も人口減少や高齢化の進んだ地域である。これに伴い、地域の活力が失われつつある。
　しかし、八王子市は東京都の中核都市として十分な役割を果たすだけでなく、あらゆる方面へのアクセスを容易にしている。さらに、世界一登山客の多い山で知られる「高尾山」も有しており、西南部地域には、数多くのポテンシャルが秘められている。
　そこで私たちは、地域の衰退に歯止めをかけ、西南部地域を活力溢れる地域にするためには、西南部地域に新たな道の駅を設置することが最も効果的であるとの結論に至った。
　昨年から上記の活動が始まり、1年間の活動成果を八王子市の主催する学生発表会コンソーシアム八王子にて行った。その成果発表に興味を持った団地の自治会（館ヶ丘自治会）と協力し、道の駅の設置に向け、今年度から本格的に活動が始まった。
　本学生チャレンジ企画において、道の駅設置に向けた社会実験と位置付け、9月22日(日)に拓殖大学八王子国際キャンパスの南西に位置する館ヶ丘団地で、1日限定、道の駅体験「拓大マルシェ」を開催した。本学生チャレンジ企画における目的は以下の通りである。
①道の駅設置に向け有益な情報を収集し、マスタープラン（MP）策定の参考資料とすること。
②地域交流を図り、私たち学生の日頃の活動や拓殖大学について発信すること。
2.実施内容
日時：9月22日(日)10:00〜15:00
場所：館ヶ丘団地　天候：晴れ
来客数：約150名
運営要員：約75名(館ヶ丘自治会、工藤研究室、徳永研究室、その他)
出店団体：⑴シャインマスカット(株式会社アルプス) ⑵三福だんご(岩中電設) ⑶クレープ(ビートスイートクレープ) ⑷手作り手芸品(館ヶ丘団地住民) ⑸ラオス手芸品(拓殖大学TVT) ⑹山梨県富士川町郷土料理(拓殖大学徳永研究室) ⑺新鮮野菜(中西ファーム) ⑻拓殖大学ダンスサークル ⑼大道芸パフォーマンス
　本企画において、最も大きな課題であったのは広報活動である。八王子西南部地域の方だけでなく、様々な地域の方に来場してもらうため、以下のような広報活動を行った。
①八王子市の広報誌「広報はちおうじ」にて掲載。（全28万部発行＋インターネット公開）
②ポスターを掲示（京王バス車内20部、市民センター、近隣小学校・児童館・商業施設10部）
③館ヶ丘団地全戸に機関紙マンスリー2,100部配布

3.活動成果
　150名を超える来客があり、八王子市内外からも多くの方が訪れた。10の団体が出展し、子供から大人まで幅広い年齢の方に楽しんで頂けた。また、イベント当日、円滑な運営を図るため、駐車場誘導係、会場案内係等の要員を配置した。イベントは10:00から始まり、開始直後から多くの人で賑わった。野菜は30分ほどで完売し、追加の野菜を手配するほど野菜の売れ行きは極めて好調であった。お昼に近づくにつれて賑わいは増し、子供連れの家族も多く見受けられた。
　拓大マルシェでは、道の駅に求められる以下の３つの機能を満たすブースを設営した。
①休憩機能（24時間、無料で利用できる駐車場・トイレ）
・50席以上の休憩席を設け、無料のお茶を用意
・4ヶ所のトイレを開放
・約40台数分の駐車場を開放
②情報発信機能（道路情報、地域の観光情報、緊急医療情報などを提供）
・拓殖大学の学校案内、八王子市の観光案内等のパンフレットを配布
③地域連携機能（文化教養施設、観光レクリエーション施設などの地域振興施設）
・工学部工藤研究室が主導し、子供用のレゴレクリエーション企画を実施
　受付場所を作り、アンケートを参加者に配布し、年齢、移動手段、居住地域等のデータを集計した。このデータは今後、道の駅の設置可能性を検討する際、参考にする。また、アンケート提出を条件に商品が当たるくじを作り、一つでも多くのサンプルが手に入るよう工夫した。
拓殖大学ダンスサークルによるパフォーマンスや大道芸で会場は盛り上がり、終了時間まで人が途切れることはなく、大いに盛り上がった。

活動を終えて

　アンケートの集計結果を含む、「拓大マルシェ」の総合的な評価は以下の通りである。

〈評価できる点〉
　1つ目は、道の駅設置の判断材料となる、データを入手することができたことである。
　参加者を対象にアンケート調査を実施し、年齢、居住地域、移動手段などの情報を記入し、83のサンプルを入手することができた。また、車の台数も11台と細かなデータも記録した。この情報収集は、拓大マルシェの目的の一つでもあった。
　2つ目は、広報活動を通じて、拓殖大学や八王子西南部地域の実情と道の駅の可能性について参加者に広めることができたことである。また、一日限定ではあるが、道の駅体験をしてもらうことで、参加者に道の駅の具体的なイメージを掴んでもらえた。
　3つ目は、円滑な運営を行うことができたことである。
　駐車場誘導係や会場案内係等の要員を配置し、役割分担をしていたことで、円滑に運営できたことである。

〈反省すべき点〉
　1つ目は、休憩機能があまり機能していなかったことである。
　約50席の屋内休憩スペースを準備し、十分な休憩機能を備えることができたが、実際の使用率は少なく、あまり機能していなかった。
　2つ目は、地域住民を含む参加者を対象に事前調査を行い、出展内容や販売して欲しい野菜等の情報を把握しておくべきだったということである。予め参加者の意見を詳しく知ることで、よりニーズに沿ったサービスを提供できたと考える。

会計報告

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