当たり前ってアタリマエ!?
~インバウンドビジネスを通しての異文化理解~

  • 団体名 鄭ゼミナールAチーム
  • 代表者 商学部 国際ビジネス学科 3年 鈴木 みなみ
  • 参加メンバー人数 8名

実施スケジュール

2019年6月24日~10月20日
6月24日 ①「手を使った数字の表し方」 撮影・編集
7月15日 ②「食後の片付けの違い」 ③「食べ方の違い」撮影・編集
7月18日 ④「許可なしに人の写真を撮る」 撮影・編集
8月4日 ①「手を使った数字の表し方」投稿
8月20日 ⑤「喫煙所について」 撮影・編集
9月13日 ⑥「ゴミの分別」 撮影・編集
10月9日 ⑦「会計の支払いについて」 撮影・編集
10月13日 ②「食後の片付けの違い」④「許可なしに人の写真を撮る」⑤「喫煙所について」投稿
※上記「 」内は動画タイトル

実施内容・成果

すべての動画の撮影を始める前に、留学生への聞き込みや歴史の勉強を通して、文化的背景について学習した。また、ネットや友人の情報だけでなく、実際に上海で日本と中国の文化の違いを確認した。

【動画投稿までの流れ】
 事前の調査をもとに、動画の流れを中国からの留学生を含めた話し合いで決める。
 購買や学生食堂で撮影をする際は、事前にアポイントメントを取る。
 出演者や撮影者など、全ての動画での役割を分担し、撮影を始める。
 撮影終了後に、使う場面の写真を選び、文章、字幕、説明文を話し合いで決める。
 編集担当者が撮影した写真、字幕、説明文をもとに動画を作成する。
 完成した動画をweibo、bilibili、instagramに投稿する。

撮影風景 様々な角度からカメラを向け、伝えやすい写真の撮り方を考えています。

【それぞれの動画の内容】
①「手を使った数字の表し方」
 日本と中国では手を使った数の表し方が異なる。1~5は全く同じ表し方をし、6~10は日本では両手を使うが、中国では片手だけで表す。この違いについて、すべての表し方を撮影し比較した。


動画のオープニングのアニメーションの一部
動画のオープニングのアニメーションの一部
動画のエンディングのアニメーションの一部
動画のエンディングのアニメーションの一部

②「食後の片付けの違い」
 日本の飲食店では大体、返却口があり、食後は自分で食器を片付ける。しかし、中国の飲食店には清掃員がいるため、食後は食器をそのままにする。その習慣から、来日中国人は食器を片付けることを知らないことがある。この動画内では、その文化の違いを日本人が中国人に教えているように作成した。また、中国の文化の説明も述べた。
③「食べ方の違い」
 日本では一人ひとりの食事が分かれている。中国では大皿におかずが盛られて出され、それを自分のお椀に盛って食べる。それが日本人には食べ物をぐちゃぐちゃに混ぜて食べているように見えてしまう。この文化的差異を理解してもらうために、この動画内では日本食を食べている中国人に日本人が食べ方を教えるように作成した。また、中国の文化の説明も述べた。

「手を使った数字の表し方」の一部 購買で撮影を行いました。
「手を使った数字の表し方」の一部 購買で撮影を行いました。
「食事の仕方について」の一部 学生食堂で撮影を行いました
「食事の仕方について」の一部 学生食堂で撮影を行いました。

④「許可なしに人の撮影をする」
 訪日外国人の中には、着物を着た女性や店内の様子を撮影する人が多いため、写真に写りこんでしまう。日本人は許可なしに撮影されることをプライバシーの面で気にする人が多い。中国ではお店の宣伝にもなるため撮られることを気にしない人が多い。この動画内では、その違いを日本人が中国人に許可を取るように促すよう作成した。また、中国の文化の説明も述べた。

「食後の片付けの違い」の一部
「食後の片付けの違い」の一部
「許可なしに人の写真を撮る」の一部 E館9階のラウンジで撮影を行いました。
「許可なしに人の写真を撮る」の一部 E館9階のラウンジで撮影を行いました。

⑤「喫煙所について」
 日本ではタバコは喫煙所で吸うよう決められている。中国では屋外ならどこでも吸うことができる。そのため、来日中国人は歩きタバコをしてしまう。この動画内では、この違いを日本人が中国人に教えてあげるように作成した。また、中国の文化の説明も述べた。
⑦「会計の支払いについて」
 日本では現金を使う人が多いため、レジにはキャッシュトレーが置かれている。中国はキャッシュレス化が進み現金を使う人がほとんどいないため、キャッシュトレーは置かれていない。そのため、使用用途を知らない人がトレーの外にお金を置いてしまう。それを日本人が嫌がらせをされたと感じてしまう。この誤解をなくすために、この動画では日本人が中国人にキャッシュトレーの使用用途を教える動画を作成した。また、中国の文化の説明も述べた。

「喫煙所について」の一部 大学の屋上テラスで撮影を行いました。
「会計の支払いについて」の一部 購買で撮影を行いました。

活動を終えて

 活動を経て感じたことがいくつかある。一つ目は、異文化理解が深まったことだ。私たちは動画を作成するにあたり、まずはそれぞれのテーマに該当する中国の文化を調べた。それに加えて、同じグループの中国人留学生から、現地の最新情報なども取り入れて動画を作成した。この過程において、様々な発見や驚きがあり、中国の文化に関する知識を深く身につける事ができた。この知識は、今後私たちがグローバル化が進む世界で仕事をしていく上で、役に立つ知識になると思った。
 二つ目は、計画通りに活動していく事の難しさだ。当初、私たちは二週間に一度のペースで動画を作成し、投稿をしていく予定だったが、テーマによって制作に時間がかかったり、撮影場所の許可を貰えずに断念したテーマもあった。もっと細かく計画を練ったり、計画が変更になった際の対策を事前に考えたり、予備日を儲けたりするべきだったと反省している。
 三つ目は、対象としていた人たちから意見をもらうことができなかったことだ。私たちは来日中国人と接客業で働く日本人がこの動画を通して、双方の文化を理解することを活動の目的としていたが、意見を聴けなかったことで、目的を達成できているのか確認することができなかった。
 四つ目は、動画の拡散ができなかったことだ。その理由として、動画の投稿が遅れてしまったことと、拡散力がある人と上手く連携が取れなかったことが挙げられる。これらは、全面的に中国人留学生に頼ってしまったことが原因だったため、自分たちから積極的に活動できたと感じた。

会計報告

  • 活動資金 30,000円
  • 支出総額 8,566円
内 訳残金 21,434円
項 目 備 考 小 計
備品費 動画編集ソフト代 動画編集用 5,500円
消耗品費 クラフト紙 紅陵祭展示 396円
消耗品費 タバコ 小道具 500円
印刷製本費 写真 スクラップブック 1,380円
会合費 唐揚げ定食・生姜焼き定食 撮影用 790円
合 計 8,566円
  • 活動資金 30,000円
  • 支出総額 8,566円
残金 21,434円
内 訳
項 目 備品費: 動画編集ソフト代 備 考 動画編集用 小 計 5,500円
項 目 消耗品費: クラフト紙 備 考 紅陵祭展示 小 計 396円
項 目 消耗品費: タバコ 備 考 小道具 小 計 500円
項 目 印刷製本費: 写真 備 考 スクラップブック 小 計 1,380円
項 目 会合費: 唐揚げ定食 生姜焼き定食 備 考 撮影用 小 計 790円
合 計 8,566円

報告書、レポート一覧

TOPへ戻る